Attention
・この物語はフィクションです
・実際にいる人たちとは全く関係がありません
・ソフトな関西弁の表現があります
・名前だけの人がいます
・晒し、AIの機械学習は禁止です
・ご本人様の迷惑とならないようにしてください
・第一次wrwrdがいます
・この物語に腐向けの意図はありません
これらの事が理解できた方のみ物語を読んでかまいません。
そういえば、ショッピさんは何者だろうか。せめて最低限の事は知っておこう。
まずは味覚。近くのレストランへ行き、餃子を注文する。見た感じでは、これが一番味が濃そうだった。
早速餃子を食べるが……あまり味がしない。間違いなく大蒜は使われているのだが、その感じもあまりしない。大蒜を直で見ると、嫌悪感すら感じる。
料理自体はすんなりと食べきれた。どうやら小食ではないが、食に無頓着なだけらしい。
何だか昔の俺みたいだ。
次は喫煙所へ行く。喫煙者は煙草の匂いがあまり気にならないらしい。これでショッピさんが喫煙者か非喫煙者か丸分かりって訳だ。
……本当に気にならなかった。俺の体だと気になる臭さなのに。流石に無臭とまではいかないが、それでも気にならない。例えるならば、森林に一台の車が通った時のレギュラーの匂いだ。
「ショッピ、お前も一本吸いに来たんか?」
突如、後ろから男性の声がした。紺色のスーツに赤色のネクタイ、それと銀縁の眼鏡をかけているという事は、鬱先生だろう。鬱先生は我々連邦の幹部だ、言葉に気を付けなければならない。
「ええと……驚かしてごめんな。別にイタズラしようと思た訳やないんよ」
「分かってます。それよりも何ですか?」
「あぁ、お前も一本吸いに来たんか? ここ、あまり人来ぉへんし」
「今はそういう気分やないです」
今はショッピさんの体とはいえ、元に戻ったらニコチン依存症にならないとも限らないし、ここはお断りする。
「何かショッピらしくないな。まあ、ええわ。じゃあな」
「ありがとうございます、”鬱先生”」
鬱先生は顔を顰めた後、そのまま喫煙所へと入った。
(……良くない気配がする)
そう感じたのは、正午の事だった。間違いなく、その気配は後を付けていた。
エコロはショッピさんの居場所が分かる訳がないので、敵国の奴らだろう。気配を振り切ろうとした瞬間、後ろから声を掛けられた。
「おやおや、ショッピさん奇遇。ですね」
「……どなたですか?」
本当に誰だ? こっちは我々連邦の事情なんぞ、全く知らないのだが。
「忘れたのですか? リーブ王国の外交官、秘匿偽名ディプロマットですぞ」
リーブ王国……ああー、評判がよろしくないあの国か……全然この国について知らん。昨日、国について調べる機会があったから調べるべきだった。本当に誰ですかー?
「私に何の用ですか?」
一応、他国の知らん人なので、かしこまった言い方をする。流石にお偉いさんに向かって「俺」と言う事はないだろう。
「どうしたんですか? 急にかしこまった言い方を。然も一人称が”私”、余程リーブ王国が気に入ったのですか(?)」
前言撤回。他国の人に対してもタメ口で話す人でした。マジであいつの神経どうなってんだ。
「で? 何の用ですか」
「忘れたとは言わせませんよ。引き抜きの依頼です」
国の幹部あるある、評判が宜しくない国からの引き抜き。流石にないやろとは思ったが本当にあったとは。
「すみません。あの国の評判を良くする為なら別の人を引き抜きしてはどうですか? 戦闘要員を引き入ろうとするのはお門違いです」