何でも知ってる榊先生(遊戯王ARC-V ユーリ×女夢主)―ある日の昼休み。
ユメは友達と昼ご飯を食べ終わり、教室へ戻るため廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。
声をかけてきたのはユメの担任教師だった。
「微睡さん、榊先生が呼んでたよ」
「榊先生……ですか?」
榊先生は保健医で、ユメとの接点は皆無に等しい人だ。
(保健の先生がわたしに何の用なんだろう?)
「ほら、昼休みが終わちゃうから早く保健室に行きなさい」
「は、はい。分かりました」
担任に急かされて、ユメは駆け足で保健室に向かった。
「…………」
*
コンコン
「し、失礼しまーす…」
ユメは恐る恐る保健室の扉を開けた。
(……そう言えば、保健室に入ったの初めてかも)
扉の前に立ち、辺りをキョロキョロ見渡した。
目線の奥にはデスク、左側にはベットが二つ、右側には人体模型が置いてある。
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