いざ、参る 二戦目(ジュナぐだ♀)2024年12月中旬。
「……よしっ。これで完成だ」
アルジュナは出来上がった用紙を広げた。
広げたA4サイズの用紙には数字や文字がぎっちりと書き込まれている。
「我ながら良い出来だ。あとはリツカに見てもらおう」
達成感を得たアルジュナは笑みを浮かべながらスマホを取り出した。
リツカはアルジュナが密かに想いを寄せている女性で、先程の用紙は彼女から頼まれたものだ。
「ん? メッセージアプリにリツカからの通知が来てる……」
(嫌な予感がする)
アルジュナは恐る恐る彼女のからのメッセージを開いた。
『お疲れ、アルジュナ。
ごめんね、風邪ひいちゃって冬コミ行けないです』
*
ピンポーン
リツカ宅のインターホンを押すとすぐ扉が開いた。
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