ーティータイムのカフェにてー「決まった」
「えー!桜君早いな…うーん…どれにしようかな…迷っちゃうよ…」
「ゆっくりでいい」
「ありがとう!…あれ?メニュー表もうひとつあったよ!…!あ!オレはこれ…あ、なんでもない!やっぱりさっき見てたメニューにするよ!決めた!」
「ん…?」
「すみませーん!注文お願いできますか?」
『はい、ただいまお伺いいたします』
「(さっきこいつは何を見つけたんだ…?これか?)」
『お伺いいたします』
「(なんだ…?デザートプレート…?)」
「(桜君…まだメニュー見てるのかな?)じゃあ、オレから…。この…◎◎ケーキのセットでドリンクはホットの◎◎ティーをお願いします。桜君どうぞ」
「…オレはこれ、このデザートプレート?ってやつ」
「(!桜君、それ、カップル来店限定のデザートだよ…オレが注文しようとしてやめたやつ…)」
『…?…!申し訳ございません。そちらは只今ご注文いただけないメニューで…』
「…?高校生は頼めないやつか?」
「(そうじゃないよ桜君、カップル来店限定商品だからオレたちじゃ注文できないってお店の人は言いたいんだよ…嫌だよやめてよ…)」
『こちらは18時からの限定メニューでございまして…本来であればこのお時間にお出ししていないはずのメニュー表でございます。大変申し訳ございません。』
「…そっか、なら仕方ねぇな。じゃあこっちの…この…なんとか…かんとか…みたいなやつ」
『はい!△△の◎◎ですね!』
「そ…それ!以上!…で、いいよな、蘇枋」
「………え、あ、うん!それでお願いします!」
『ご注文内容を〜〜〜…』
…
「さっきのデザートプレートってやつ、夜しか食えねーんだな」
「…みたいだね」
「…つ、次は、夜な」
「え?」
「こ、この店に来るの…次は夜の時間な!…お前、あれ食いたかったんだろ?」
「…どうしてわかったの?」
「…いや、普通にわかるし…」
「次の約束をオレにくれるの?」
「…?よくわかんねーけど、オレはまた蘇枋とこの店に来たい。デザートも美味かったしな。」
「…ありがとう桜君。次は絶対にあのプレート頼もうね。」