毎日SS8/24 もしかして、これは友達と言ってもいいのではないだろうか。
椅子に座り、机に置いたスマートフォンを手に取る。
そのまま、スマートフォンのロックを解除し、メッセージアプリを開いた。ホーム画面の友だちリストに新しい名前を見つけ、意味もなくアイコンをタップする。
プロフィールが表示され、画面下部のトークを開く。連絡先を交換した時に、確認のため送られたスタンプと、モリヒトが送った挨拶文が残っていた。
当然、ニコとカンシの連絡先は知っている。クラスのグループラインにも参加した。それでも、企業の公式アカウント以外の連絡先は少ない。
「真神……圭護くん、か」
一昨日、突然声を掛けられた。モリヒトのクラスメイトはノリがいい。入学早々に、自分は鬼だと明かしても、距離を置くことなく話し掛けてくれる。
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