花婿強奪結婚式乱入
「貴方は病める時も健やかなるときも、彼女と共に歩み支えると誓いますか?」
荘厳なステンドガラスから注ぐ光が、厳かな雰囲気をより一層高める。
パーシヴァルは目の前の愛しい女性を甘い眼差しで見つめる。彼女はベール越しに嬉しそうに微笑む。
愛おしい彼女と家族になり、これからともに生きていくのだ。
こみ上げる嬉しさも幸せも今日が人生最大だ。
「はい、誓います」
パーシヴァルは重々しく頷く。
「では指輪の交換を」
差し出された指輪を彼女の細い指に填める。プラチナにダイヤの付いた誓いの指輪は、パーシヴァルに似ていると彼女が気に入ったものだ。
「誓いのキスを」
牧師の言葉に促され、彼女のベールを上げる。
愛おしい彼女が頬を染め、恥ずかしそうに目を伏せた。
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