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    ツバキ

    ツバキと申します!
    獅花、桐花、吉西(西吉)……etc
    思い立ったものを置きまくる予定です!

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    ツバキ

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    三代目 西谷誉と吉村のお話。
    エージェントifです。
    ※吉西or西吉です。

    とある任務を終え吉村に報告し、アジトに戻る西谷。
    本来であれば西谷と吉村は共に行動をするはずなのだが…急遽吉村は上の人間に呼ばれ違う任務の手配に向かうことになってしまった。そのため、共に任務へ向かう花輪に預かられることになった。
    任務に行く前、吉村と花輪のやり取りで改めて西谷への警戒について話していた。
    「分かっているとは思うが、西谷には十分気をつけろ。」
    「ええ、分かっています。しかし、多分大丈夫でしょう。最近の彼は大人しいですし、今回は獅子堂くんもいます。」
    「獅子堂がいるなら尚更だ。西谷が変に獅子堂にちょっかいかけないように見張っとけ。最悪任務遂行所じゃなくなる。」
    「確かに。……ところで吉村さん。」
    「なんだ。」
    「…いえ、特には。ただあなたにしては他人のことに対してとても気にかけているのが珍しいと思いましてね。西谷くんのことかなり気にかけているのですね。」
    「………。」
    花輪の余計な一言に嫌な顔をし、花輪を睨みつけ吉村は任務へ向かった。
    「まったく。吉村さんも吉村さんですよ…。」
    花輪は早足で歩いていく吉村に聞こえないように呟いく。もちろん、花輪は吉村に言われた通り任務中はなるべく獅子堂と西谷の配置を離して任務を遂行した。それだからか西谷は少し不満げであった。
    ……………………………………………………………………………………………
    そして今に至る。
    「聞いてくれよ、吉村ぁ〜。花輪が俺と獅子堂の中を引き裂いたんだぜ。そのおかげでつまらねぇ任務だったんだ…って聞いてんのか?」
    文句を言いながら吉村のいる報告部屋に入った西谷。しかし、いつもなら西谷の文句をぶった切って
    「さっさと報告しろ。」
    と言うのだが今日はその言葉がなかった。不思議に思い西谷は座っている吉村を見る。なんと腕と足を組んで寝ていたのだ。
    「おーい、吉村。」
    西谷は何度か声をかけたり揺すってみたが、眠りが深いようでなかなか起きなかった。寝込みを襲ってやろうかと考えたが吉村の寝顔が愛おしく観察することにした。西谷は気づいたことがあった。吉村が思ったよりも奥二重なこと。クマがいつもより濃いこと、そして寝ている時はいつもの冷たい顔では無いこと。
    「こいつこんな顔するんだ。」
    とつぶやき人差し指で頬をつついてニヤニヤとみていた。すると吉村がいきなり強ばった顔をした。なにかにひどく恐れている顔であった。そんな様子を見て西谷はふと考える。
    「そういえばこいつとしばらく組んでるけどこいつからあんまり昔話聞いたことねぇな。そもそも吉村ってなんでこんなとこにいるんだ?」
    ここに来て数ヶ月、西谷は改めて吉村のことを考えた。吉村がどうして大道寺ここにいるのか、と。
    「________!!」
    急に強ばった顔をしていた吉村が震えながら何か言葉を放った。上手く聞き取れなかったが、先程までなかった汗をかき血の気がサァっとなくなり苦しみだした。それを見た西谷は何故か「吉村ッ……!?」と考えるよりも先に大声を出し吉村の体を大きく揺すっていた。その行動に驚いた西谷は揺すっていた手をすぐに離した。
    「…………っっは!!!」
    西谷の大声に驚き吉村は勢いよく起きた。近かったせいでお互いに頭ぶつけしばらく悶えてしまった。
    西谷はぶつけた額を擦りながら話し、そこで吉村は本来の目的を思い出し西谷に報告を頼んだ。
    …………………………………………………………………………………………
    一通りの報告を終え吉村は西谷に次の任務の話をし始めたが、西谷は先程の吉村のことが気になって内容が頭に入ってこなかった。
    「なぁ、吉村。」
    「なんだ、まだ説明の途中だ。後にしろ。」
    吉村は西谷の言葉を無視して話を進めようとしたが西谷はそれを断った。
    「任務の説明聞いてる場合じゃねんだよ。…さっきのなんなんだ?ただうなされてた訳じゃねぇよな。」
    「…………。」
    「おい、何とか言えよ!」
    「……機密事項だ。それ以上でもそれ以下でもない。」
    「はぁあ?……あっそ、ならいいわ。」
    「しかし…だ。」
    吉村の話を少し聞けると思っていたがあまりにも言いたくなさそうに返事をしたため西谷は聞くのを諦め、不貞腐れようとすると吉村が西谷の顔を見ないように一言、
    「さっきは助かった。」
    「!!」
    ”吉村が礼を言った。”その事に西谷はものすごく驚き目をまん丸とし、それが可笑しいとも思いニタニタと笑い始めた。
    「なんだ。」
    状況が把握出来ていない吉村は西谷の行動に引きながら答えた。
    「いや、なんでも。次の任務の話しろよ吉村。」
    「なんなんだ…今日は。気味が悪ぃ。」
    吉村がみていた悪夢の中で西谷の声に救われたことは確かだった。それに任務に行く前の花輪の「西谷くんのことをとても気にかけているのですね。」という言葉。任務中ずっと心の中に引っかかっていた。このふたつのことが変に混じり吉村はよく分からない感情になり、解決しないまま次の任務の話を続けたのであった。
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    Replies from the creator

    ツバキ

    DONE私の中で吉村さんが残酷な人ではないと思ってて、殺す事に対する考え方がこうなのかなと考えながら書きました。
    ※エージェントの西谷と獅子堂でてきます。
    薄暗く無機質で冷たい空間で部屋を満たす。この部屋にいる人間はみな感情はいらない。なぜなら今から死ぬ人間に情けなどいらないからだ。
    これが処刑執行の”いつも”の風景だ。
    「………。」
    吉村はこの光景を少ない数ではあるが何度か見てきている。しかし、これに慣れる人間がいたとしても大抵ろくな性格を持っていないであろう……。普通の人間なら当然の考え方だ。だが稀に全く対照的な意見を持つ者がいる。
    そう頭の中考えているうちに時が経ち、いつの間にか誰かが放った冷たい銃声が部屋で静かにこだました。
     
    吉村の経験上1度だけこの光景を見ないですんだ事がある。それは大道寺にしては珍しい”賭け”であり、この賭けは見事にこちらの勝ちであった。最初この話を主任から聞いた時、反吐の出る話だと思った。何故、情の要らないこんな場所でそんなことをしなければならないのか…と。それに死ぬ相手は吉村に対して反抗的な人間であったため余計に不満だった。しかし、振り返ってみると正解だったのだろう。目を離せないほど危険だが、大道寺には必要な人材を確保出来たからだ。
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