メイドのロナルドくんのいたずら
最近、ドラウスがかまってくれない。ロナルドは、不満そうに頬を膨らませ、八つ当たり気味にごしごしと床を磨いていた。いつもならことあるごとに、キス!胸揉んで!そのままセックス!みたいな、または俺の仕事にいちゃもんつけては緊縛!スパンキング!セックス!の流れなのに。かまわれすぎてもえっちすぎて困るけど、まったくかまってくれないのはつまらない。
わかっているのだ、彼は龍の一族の次期当主、いろいろとやることは多いのだろう。こっそりドラウスの棺桶で寝てみたり、クリーニングに出す前のマントにくるまってみたり、対策は諸々してみたけれど、やっぱり物足りない。目の前でお皿とか叩き割ったらさすがに怒ってくれるだろうか、なんて考えて首を振る。ご主人様にかまってほしいが、困ってほしいわけじゃないのだから。
なんてドラルクにぼやいていたら。
「ちょっとした悪戯くらいなら、お父様も楽しんでくれるんじゃないですか?」
なるほど、一理あるかもしれない。困らないくらいの可愛い悪戯をして、気を引く作戦。しかし、根がいい子なロナルドは、悪戯と言われてもちっともいい案がでてこない。見かねたドラルクが助言をだした。
「ようはびっくりさせればいいんですよ。
「突然目の前でリンゴとか握りつぶしたらびっくりするかな?」
「『次はお前がこうなる番だ』的な宣戦布告としてとられそうだからやめろ」
びっくり、びっくり……とロナルドは考え込みながら廊下を歩く。ちょうど、向こうから足音が聞こえてきた。ドラウスだ。とっさにロナルドは物陰に隠れる。そうだ、このまま飛び出して、ばあ!ってしよう。ロナルドはタイミングを見計らう。こつ、こつ、と近づいてきて、ここだ!と飛び出す!
「ご主人様、ばあ!」
どん!と衝突音。どうやら飛び出すタイミングは少し遅かったのと、勢いが良すぎたようだ。ドラウスは思いっきり後ろに倒れ、その上にロナルドがのしかかる体勢に……いわゆるラッキースケベ的になってしまった。
ご主人様にマウントをとったメイドは、慌てて退こうとするが、腰を掴まれそれはできなかった。
「まったく、しばらくかまわなかったからといって、随分積極的だな」
「ちがうんです!!!そうじゃなくてーーー!!」
ドラウスの手がロナルドのスカートの中にもぐりこみ、パンツを下ろす。あとはもうなされるがまま、廊下で騎乗位セックスを楽しむこととなったのだった。