ギザバビde魔術学校1【にょたバビ】 時計を見れば針が午後三時を示そうとしていた。
ロードストのライブラリーにある魔術書を一通り読み終えたギザルムは一服するためバビロンの気配を探る。
珍しくキッチンではなく自室にいるようだ。
いつもの飄々とした気配でも、調理中の真剣で楽しそうな気配でもなく、少し沈んでいる様子に興味が湧いたギザルムは彼女の元に瞬間転移した。
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何故かロイド達と一緒に魔術学校に体験入学をすることになったバビロンにも制服が渡された。自室の大きなベッドにペタンと座り、自身の前に制服一式を並べ無言で見つめ続けて数分。
そんな彼女の横、ベッドサイドで影狼が発動した。
「何をして……制服?」
「……ロイド様が私も一緒にと魔術学校に誘ってくれたんだ」
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