謎しとは続き柔らかな朝の日差しを感じて目が覚める。
気分は最悪だ。
昨晩はあの後、使徒をぶっ叩いて寝室へ籠った。鍵も閉めてやった。いつもは2人で狭く感じるベッドをのびのびと転がる事ができて気持ちよかった。いつもこれがいいと思った。あのバカは床にでも寝ていればいいんだ。
夜のことを思い出すと腹が立ってくる。一通り心の中でバカ(使徒)を罵った。その後何となく、別に気まずいとかじゃなくて、そっとドアを開けてみる。人気はなく、奴はどこか出かけて行ったのかもしれない。
フン、と鼻を鳴らして、キッチンへ向かう。目当ては冷蔵庫の中。
念の為、そろりとキッチンも様子を伺うことにする。
無人なのを確認し、両開きの扉を開け、求めていた存在を取り出す。
783