Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    warabi_MAYex

    @warabi_MAYex

    RINNEいっぱい書きたいな

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    warabi_MAYex

    ☆quiet follow

    TSりんねちゃん
    こんな六道家が見たい

    お下がり 物が増える度に恒例となったおばあちゃん家の何度目かの大掃除

    「部屋の片付け終わったぞ」

    「ありがとうりんね、大変だったでしょう? 服も汚れてるし、、、お風呂入ってきなさい、ジャージは洗うから纏めておいて〜」

    「分かった」

    欲しいものは持って行っていいと言われ片付けを引き受けたものの、1部屋片付けるだけで1時間以上かかってしまった、、、今回は特にこれといってめぼしい物も無かったし、、、

    そうこう考えながら汗を流し風呂場を出ると慌てた様子のおばあちゃんが駆け寄ってきた

    「ごめんねりんね、ジャージ洗おうと思ったら洗濯機壊れてたのよ〜、とりあえずコレ、着といてちょうだい」

    そう言って渡されたのは華やかな色合いの着物

    「それは構わないが、、、」

    こんな華やかで綺麗なもの、私には似合わないだろうな、、、
    そう思っても他に着るものもないので渋々渡された着物を着る

    「とりあえず着てはみたが、、、」

    やはり私には、、、
    そこでふと思った
    今着ている着物、おばあちゃんが普段着ているモノとはかなりデザインが違う気がする

    「おばあちゃん、コレ、、、」

    「お、ば、あ、ちゃ、ん、と、呼ばないで〜」

    「こめかみがいたたたたたた、、、、!」

    いつも通りこめかみをグリグリされた、、、痛い、、、

    「あぁその着物? それはね、乙女さんの着ていた着物よ」

    「え、、、」

    母さんの、着物、、、?

    「私が着ても大丈夫なのか、、、?」

    「良いのよ、タンスの中に仕舞われているより娘のあなたが着た方が良いわ」

    「そ、そうか、、、」

    母さんの着物
    私に母さんの記憶は無いけど、こんな華やかな着物が似合う綺麗な人だったんだろうな、、、

    「そうだ! せっかくなら髪も綺麗に結いましょう、おいでりんね」

    「え、、、」

    手を引かれ鏡の前に座らされる
    おばあちゃんは慣れた手つきで私の腰まである髪を編み込みお団子にし、藤の花が揺れる簪でとめた

    「はい、できた!」

    「おぉ、、、!」

    昔から髪はおばあちゃんに結ってもらっていたが、やはり上手だな、、、

    「さ、お茶にしましょう」

    2人で居間に向かうとお茶を飲んで寛いでいる親父がいた

    「あ、おかあさま、部屋を掃除するなら呼んでいただければ良かったのに」

    「あら鯖人、来ていたの? 」

    「おまえを呼んだところでろくに掃除しないだろう」

    「あ、りんね! 掃除を手伝っていたん、、、」

    親父が私を見た途端に目を見開いて固まってしまった
    どうしたんだろうか、何か変なところでも、、、?

    「乙女、、、?」

    「?」

    「そうなのよ〜、乙女さんの着物、タンスにずっと仕舞っているよりもりんねに着てもらった方が良いと思って! 似合ってるわよね〜」

    「いや、こんな華やかな着物私には、、、」

    思わず俯いてしまう

    「りんね」

    その声に顔を上げる
    その時の親父の顔は

    「似合っているよ」

    いつもの胡散臭い笑顔なんかじゃなくて、親父の本当の、本物の笑顔だったと思う

    「そ、、、そう、、、」

    なんだか心がそわついて親父の顔が見れなくなってしまった

    「ふふふ、お茶、冷めちゃったわね、入れ直しましょうか」


    この後ずっと親父の目がいつもと違くて、思わず鎌で殴ってしまった
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺💕💕👏👏👏☺☺💗🙏🙏😭😭💴💯💯💯💯💯
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works