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    山椒魚

    @darumasan5656

    中華BLの沼に生息しはじめた両生類。20↑
    たわ言を吐きます。勘違いが多いです。動きは鈍いです。何かあったら棒でつついてください。痛くないやつが嬉しいです。


    『人渣反派自救系統』 の邦訳分冊版の連載を追いかけ中。(現在連載50巻目 第20回の段階)
    自力で翻訳はできていないため、先の展開は知らない状態です。何か勘違いがあってもぬるく見逃してください。

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    山椒魚

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    ただのおまけのセリフ劇です。
    増えたり減ったり、いつの間にか消えてたりするかもです。

    Private Lesson 1.25《 それから 》

    「じゃあ、そろそろ俺帰るから」
    「え、帰れませんよ」
    「ん、雨? じゃあ悪いけど傘貸して」
    「ではなく」
    「?」
    「このビル、パパラッチが張ってるんで、出たら今度は師尊が狙われます」
    「げえっ!」
    「俺もしばらく外に出ていません」
    「マジかぁ・・・困ったな」
    「 大丈夫です。右隣の部屋はジムになっていますし」
    「? ・・・へぇ、さすが」
    「 左隣の部屋は2人で住めるようになってますから」
    「・・・・・・・・・・・・へ?」
    「❤」

      ─────罠に掛かっていたらしい。




    《 ドラムセット 》

    「改めて見ても、いいスタジオだなぁ」
    「ふふ、ありがとうございます」
    「でも、なんでドラムセットが無いんだ?」
    「ドラマーを入れる気が無いからです」
    「?」
    「ここに他の人間を入れるつもりが無いからです」

      ─────深く聞く勇気が出なかった。




    《 えーと 》

    (確かに、何でも2人分揃っているこの家の、ベッドだけが1つしか無いのはどういう計算ミスなのか・・・・・・)
    「何もミスってませんよ❤」
      ────────ひぃっ!




    ───────────────────────

    《 超プラベートレッスン 》

     自主規制だよ!
      放っといてくれよ!

    ───────────────────────



    《 バラード 》

    「なぁ冰河」
    「はい、なんでしょう」
    「そのぉ・・・最近バラード歌う時ずっと瞼を閉じてるけど」
    「はい」
    「えっとぉ、それ見ようによってはだけど・・・・・・・・」
    「・・・・・・」
    「・・・・・・キ、キ・・・キスを強請ってるように・・・見える・・・というか」
    「強請ってます」
    「へ?」
    「強請ってます。お願いします」
    (え、何? バラード歌うたびキスしなきゃなんないの)
    「お願い、します❤」
    「────────/////💦」

     しなくても何ら問題がないことに後になって気がついた。




    《 MYマイク 》

    「カタログを取り寄せてみました。俺にはどのマイクが合うと思います?」
    「そっかぁ、そろそろ欲しくなってくる時期だよな〜」
    「そうなんです。師尊はご自分のマイクは?」
    「あるよ〜シュアーのBETA 58A。定番だけど、逆にどこにでもあるから思った通りの音が出せるしね」
    「そう仰ってたからスタジオにもソレを用意しました」
    「うん、いいね。間違いない」
    「ただ、サブマイクで別の物も使ってみたいと思って」
    「そっか。ん〜舞台映えするのはやっぱりシュアーのSUPER 55だよな〜」
    「あ、ガイコツマイクって言われている物ですね」
    「そうそう。あと、音に定評があるのはゼンハイザーの E945。これはハウリングとノイズを防いでクリアな音を出してくれるから扱いやすいと思うんだよね。あと、エレクトロボイスのND86とか。スッと整った綺麗な音が出るって評価が高いんだけど、あ〜でもこれはちょっと女性向けかなぁ・・・って聞いてる?」
    「聞いてますよ」
    「真面目に聞けよ」
    「これ以上無いほど真剣ですが?」
    「じゃあ、ちゃんとカタログ見ろよ」

     ───お、俺の顔ばっか見てないでさぁ・・・/////💦


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    山椒魚

    DONE邦訳第2巻以降の内容が大きく関わってくるおはなしです。
    したがって、ネタバレが大いにありますのでご注意ください。

    以下ネタバレを含む内容紹介。

    日月露華芝の身体で「絶世きゅうり」を名乗っていた沈清秋を振り返る、主に洛冰河視点の物語。タイトルのポップな雰囲気はラベル詐欺のようなものです。他に思いつかなかったのでご勘弁ください。
    魔王陛下はきゅうりに夢中 それは、洛冰河と共に街歩きをしていた時のこと。
     少し喉でも潤そうかと、通り沿いにある店が外に出している腰掛けを借り、お茶と一緒に注文した甘いものを摘んでいたときの事だった。
     街の賑わいなどについて他愛もない話をしながら、何とはなしに通りを眺めていると、両脇に出店が立ち並ぶ大通りの人混みの中をくぐり抜けながら、幼い子どもたちが歓声をあげて走ってくる姿が見えた。
     兄妹なのだろう。彼らの顔立ちはよく似ており、上二人の兄たちが、少し歳の離れた弟と妹の周りをケラケラと笑いながらぐるぐると走り回っている。弟と妹は一緒に手をつなぎ、近くに来た兄を掴まえようと、これまたキャッキャと楽しそうに駆け回っていた。
     その一団は、しばらく沈清秋の眼の前でじゃれ合っていたが、やがて下の弟がふらりと大人にぶつかって叱られると、上の兄が「ごめんなさい」と頭を下げて、今度は皆で手をつないで家があると思われる方角へと走り去って行った。
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