軍パロレオ司プロット風とある王国の騎士団してるKnights五人。
団長月永レオ。副団長瀬名泉。参謀朔間凛月。部下の目付け役鳴上嵐。
類稀な剣の腕を持つ月永は騎士団に入った時から既にトップクラスの実力で、団内での模擬戦なんかでも勝てる人はいなかった。そのため周りが遠巻きに扱う上、こいつさえいれば勝てるだろうと他の兵士が訓練すら適当にするようになる。(わかる人はわかる、黒バスの青峰大輝みたいな感じ)
「おれはどうせ、いつか戦場で死ぬ。ひとりで」
月永の身を案じていた瀬名にそう言っていた月永。
毎年新人兵士を数名雇う騎士団に、朱桜司が現れる。強い団長がいると聞いて志願したと目を輝かせている朱桜に鳴上は笑った。
「あなたなら、レオくんを変えれるかもしれないわねェ」
最初の訓練もその次も、団長の姿はなかった。机上の勉強でもそうだ。(剣の訓練は主に凛月、座学は瀬名が担当していた)
どうしてだろうと休憩中に付近を歩いていた朱桜の目の前に木の下で寝こけてる団員を見つける。
「いくら休憩中だからといって、寝ているなんて非常識ですよ」
「誰だお前。うるさいからどっかいってて」
「くああっ!なんですか貴方!同じ新人でしょうに!!」
なんだかんだ言いつつ訓練までその居眠り新人を連れて来ると凛月がびっくり。
「月ぴ〜珍しいね。訓練見てくれるの?」
「こいつが無理やり引っ張って来たんだって!」
「え……?」
「ス〜ちゃん知らなかった?これが団長。俺たちの『王さま』だよ」
「ええええええ?!」
(幹部クラスになると片マントを付けているけどこの時月永は外していた)
(寝るのに邪魔だったから)
そこから朱桜の月永への印象は最悪になるけれど、剣の訓練のたびに月永を探していた。
「稽古を付けてください!」
「リッツがいるだろ〜?」
「私は貴方にもしてほしいんです!」
やかましい新入りに辟易していた月永。
とある訓練のない休息日に朱桜がひとりで剣を振るっている姿を見かける。
「あいつ、いつもああやって自主練してるんだよねえ。座学の成績はいいんだから前線じゃなくて救護班のほうになってもいいのにさあ」
「……」
瀬名の言葉を受けて、自主練中の朱桜に月永から話しかける。
「もっと腰落として。脇が甘い」
「はいっ!」
そして休息日には月永が朱桜に個人稽古を付ける日が続いた。
再び戦争が始まる。
幹部クラスはもちろん、新人の中でも数名連れて戦場へと行ってしまった月永を、朱桜は救護班として見送ることになる。
無茶をした月永が負傷して運ばれてきた。
(いつもそうしてきた(腕が立つからとほぼ一人で戦っていた)から怪我は尽きなかったし、そういうものだと月永本人も思っていた)
月永の頭と片目に包帯を巻いて、枕元でぽろぽろ泣き出す朱桜。
「私が……もっと強ければ……あなたを、守れたのに……っ!」
「……泣くなよ。おまえに泣かれたら、どうしたらいいかわかんなくなるから」
動く方の右手で涙を拭うも、抱きしめてあげることが出来なくてもどかしくなる月永。
月永の怪我が治って休息日に再び朱桜のところへ行くと凛月に指導されてる朱桜を見かける。なんとなくモヤモヤ。
「Leader!見てください!凛月先輩に教わってここまで出来るようになったんですよ!」
「……よかったな」
嬉しそうな笑顔を見て嬉しくはなるけどやっぱりモヤモヤ。凛月から耳打ちされる。
「ス〜ちゃん早く強くなりたいんだって〜誰かさんの隣に立ちたいってずっと言ってたよ〜愛されてるねえ」
そこで朱桜への気持ちに気付く月永。
「セナぁ……おれ、どうしたらいい?」
「好きにしたら〜?」
鳴上と凛月と楽しそうに話している朱桜を見ながら呟く月永を、瀬名は笑顔で見てる。
まだ、生きてていいと思ってくれて良かったと。
出会い編終了
なんて書いたけど続きは書かない。この後モブに襲われそうになる司がいたり、月永に惚れる司がいたりするけど書くのめんどくさくなっちゃった……おしまい