マーカスはジェフリーと共に、期間限定の星空の公共マップを訪れていた。
空には見惚れるほどの満点の星が輝いていて、辺りには花火も打ち上がっている。
幻想的な光景に、思わずマーカスも表情を緩めてしまう。
「マーカス」
呼びかけられ、マーカスはジェフリーに視線を移した。ジェフリーは空を見上げながら話を続ける。
「俺も勝てるように、たくさん試合に行くよ。だから、いつか……」
マーカスは無言で先を促す。
「いつか、一緒に協力狩りに行こう」
マーカスは咄嗟に答えることができなかった。協力狩りが、どういうものなのか知らない。
「協力狩りとは、何だ?」
「あれ? 知らないのか。協力狩りっていうのは、ハンターが2人、サバイバーが8人で行う試合だ。暗号機も普段の試合より多いし、ハンターもサバイバーもアイテムが買えたりと、少し特殊な試合らしい。俺も行ったことがないけど」
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