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    かとうあんこ

    赤安だいすき

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    かとうあんこ

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    ★男子高校生な赤安にイチャイチャしてほしくて時系列(主に赤井の年齢)を操作してます
    ★👻👻👻👻でます
    ★いろんな赤安を楽しめる方向け!

    ##赤安
    ##降谷くんと赤井先輩

    うちの降谷さんは赤井さんと同棲している認めたくはないけれど、僕と赤井が和解すると合同捜査本部は今まで以上に円滑に機能するようになった。
    周囲は僕たちの間に流れる空気が柔らかくなったことに気が付いているだろう。それでも、わざわざ「赤井捜査官と何かありました?」と聞いてくる人間はいなかった。
    『僕サイド』には。
    「なあなあ、また同棲し始めたってマジ?」
    「してませんし、したこともありません」
    「ねえ、ふたりきりのときはなんて呼び合ってるの?」
    「赤井、降谷、それ以上でも以下でもありません」
     僕がにべもなくそう応えてるのに、彼らFBI陣営は懲りることなく毎日同じことを聞いてくる。もはや挨拶だ。
    これがFBIの取り調べかと思うと、絶対に彼らにだけは捕まりたくないと思った。
    「降谷くん」
    「はい」
    「先日の報告書だ。目を通してくれるか?」
    「はい。早いですね」
    「ああ。約束だからな」
    赤井は僕の耳元でそう囁くと、僕の下に向けている手の甲に自分のをそっと触れ合わせてから自分の席に戻っていった。
     赤井にキスを許してから一ヶ月。赤井は僕との約束を守って報連相をマメにするようになった。そういうところもまた、僕と赤井が復縁したと噂されている要因だった。
    捜査官として当然のことをしているだけなのに、尻に敷かれていると言われてしまうんだから、赤井はむこうにいた時から連絡を怠りがちだったに違いない。よく潜入捜査官をやっていられたものだ。
     思うところは色々あるが、捜査がうまく行くのは喜ばしいことだ。
     上から捜査本部の縮小することを聞かされた時も、僕は胸を張って「承知しました」と応えることが出来た。
    「FBIの大半は本国に戻られるそうですね」
     部屋に帰ってからそう話を振ると、赤井は煙草の煙を僕とは反対側の風下し吐き出しながら「ああ、そうらしいな」と言った。
     赤井の部屋のベランダを吹き抜ける風はすっかり秋の温度に代わった。僕が高校生だったころの赤井の記憶は夏の終わりで止まっているから、秋風の中に佇む赤井を見るのは初めてだ。
     嬉しいような、寂しいような複雑な気持ちになって、僕は赤井の肩に自分のをぶつけた。
    「灰が付いてしまうぞ」
    「絶対に付けるな」
    「ふっ、了解」
     赤井がまだ半分しか吸っていない煙草を灰皿に押し付けた。ハワイでのバカンスから呼び戻されて日本の捜査に合流した赤井の同僚が買ってきたヤシの木の形をした灰皿は僕が引っ越してきてからベランダに押しやられている。
    「別にいいのに」
    「ん?」
     赤井が煙草を吸っている姿が好きだから、なんて言ったら本数が増えてしまうかもしれないと思うの自惚れ過ぎだろうか。
    「煙草。あなたの部屋なんだから部屋の中で吸っていいですよ。僕だって、まったく吸わないってわけじゃないんだし」
    「君が?」
    「そうですよ。付き合いもありますからね。職場のデスクにひと箱は入れてます」
    「ひと箱」
     ヘビースモーカーがふんと鼻で笑う。こういう態度は本当に高校生の時から変わってない。きっともっと小さい時からふてぶてしかったのだろう。
    「本数を自慢したいなら、お仲間とどうぞ」
     僕はそう捨て台詞を吐いて、彼より一足先に部屋の中に戻った。このまま鍵をしめてやろうかな。でも本当は……。
    「待ってくれ」
     僕がそうして欲しいと思った通りに、赤井は僕を追ってきた。親の気を引きたい子どもみたいだ。煙草を吸うことを揶揄われても仕方ない。
    「次から口寂しいときはこっちにしてくれ」
     差し出された唇におずおずと自分の唇を近づけると、ついさっきまで煙草を吸っていた苦い舌が僕の口に差し入れられた。
    「ん……職場ではキスしませんよ」
    「ああ、わかってるよ……だからこの部屋にいるときはこうしていよう……」
     そんなこと言うなら煙草を吸いに行ったりするなよ。僕たちには時間がないんだぞ。
     それとも、赤井も僕の気を引きたくて煙草を吸いにベランダに出るのだろうか。都合のいい、甘ったるい妄想は近づくタイムリミットにひりつく胸を誤魔化すのにちょうどよかった。
     そんなことをしたって時間が止まるわけではない。捜査本部は予定通り縮小され、八割のFBIが帰還した。そこに赤井は含まれていなかったが、遅かれ早かれアメリカに戻ってしまう。その日まで何度唇を重ねられるだろう。
    赤井から与えられるよりも僕からキスする方が多くなったことに赤井はきっと気付いて、その度に宥めるように抱きしめてくれる。
    これ以上関係を深めなきとはしないと決めたのは、体を重ねてしまったら別れがさらに辛くなることはヴァージンの僕にもわかったからだ。
    それなのに、何か、赤井が側にいてくれた記憶を体に刻めたらと思うのだから矛盾している。たとえば、その腕のあたたかさだけでも、残して行ってくれたらいいのにって……。

    「日本での捜査お疲れ様でした。皆さまのご尽力のおかげで……」
    「そういう堅苦しいのはいいわよ、フルヤ」
    「そうだぞ。俺たちと君の間に形式ばった挨拶は必要ないだろう」
    「ジョディさん、キャメル……あなたたちに明日から会えないと思うとすごく寂しいです」
     素直な心境を吐き出すと、二人は同じ気持ちだと言ってハグしてくれた。
    「休暇が取れたらこっちに遊びきてちょうだい」
    「ええ」
    「その返事は信用できないな。こっちで事件があったら来てくれ、という約束のほうが降谷は守るんじゃないですか?」
    「あはは、そうね」
     二人の軽口に僕は一緒に笑いながら、押し込めきれない寂しさを感じていた。
    「あなたたちがどうしても僕の力が必要だって言ってくれたら、どこにでも飛んでいきますよ」
    「そんな事件は起きない方が喜ばしいが……また会おう」
    「ああ」
    「それじゃあ……シュウのこと、お願いね」
    「あ、はい……」
     最後まで日本での捜査に加わっていたジョディさんとキャメルを見送る僕の隣には赤井が立っている。二人を見送る姿はまるで日本警察の一員のようにさえ見えてしまう。
    「あの……」
    「ん?」
    「あなた、いつ向こうに戻るんですか?」
     僕の言葉に周囲にいた僕の部下たちがぎょっとした顔で振り返った。
    「あ、いえ、帰れって言ってるわけじゃなくてですね?あなたほどの捜査官なら本部は呼び戻したがっているんじゃないかと……」
    「ああ、命令なら何度もあったよ。クビにするっていう脅しもあったな」
    「えっ、それならどうして!?」
     驚く僕とは打って変わって、風見をはじめとした部下たちは居心地が悪そうにモジモジしている。一体何だって言うんだ?
     赤井は戸惑う僕の前に跪いた。
    「辞表を出した」
     そう言うと、上着のポケットから何かを取り出して僕に差し出した。ドラマや証拠物品でみたことのあるベルベットの小箱を見て僕は慌てた。
    「言ってることとやってることが合ってませんよ!?」
    「降谷くん」
    「やめろ、やめろ、箱を開けるな!!」
     部下が見てるだろう、と言うと部下たちはばっと後ろを向いて僕らを囲む壁になった。さすが、僕の部下。いや、そうじゃなくて!
     箱の中にはシルバーのリングが収められていた。
    「結婚しよう。俺に教会で立てた誓いを守らせてくれ」
    『今度君に再会できた時は……俺はどんな状況だとしても君を選ぶ』
     あの夜の約束がリフレインする。
     FBIを辞めるのは簡単ではなかっただろう。しかも一緒に暮らしている僕に気取らせなかったんだから、本当に底が知れない男だ。
     そんな彼が僕に跪いて愛を乞いている。
    「あなたって本当に勝手ですね……」
    「うん」
    「うんって……ずるい男だな……」
    「君に言われると全部愛の言葉に聞こえるよ」
    「だって、事実そうなんですもん」
    「降谷くん……」
    「約束、守ってくれてありがとう」
    「それは……!」
    「色んなものを失ってきたけど、この世界はやっぱり素晴らしいですね……守った甲斐があったな」
    「そうだな……ところで、プロポーズの返事はYESと受け取っていいのか?」
    「流れを読めよ!YESに決まってるだろう!」
     つい大きな声を出してしまった僕を赤井が抱き上げる。日本人の平均身長より高い僕を、それよりさらにデカい男が持ち上げたら、せっかく壁になってくれた部下たちの意味がない。
     突如として広がった視界の向こうには、僕たちが死守した平穏が静かに息づいていた。
     

    こうして赤井は僕のヒモになった。
    なんてことはなく、ちゃっかり再就職先を見つけていた。表向きは警備関係らしいが、どうやら、以前赤井にバイトを斡旋していた教会の神父さんの仕事を手伝っているらしい。
    部屋はそのまま。いつかは引っ越そうと言っているけど、ハロが今の部屋を気に入っているのでしばらくはこのままでいいかと話している。
    そういう視点で見ると僕と赤井の生活は大きく変化していない。でも、ひとつだけ大きく変化したことがある。それは……
    「あんっ、ちょ、ちょっとどこを触って……!」
    「君のペニスだな」
     赤井の熱い息が吹きかかる。夜明け前のまだ暗い部屋の中で赤井が僕の服の中をまさぐっている。赤井に体を触られるのはいやじゃない。むしろ、自分で後ろを弄っていたときより断然気持ちいい。だから余計にダメなんだけど、そんなことを言っても引くような男じゃないことは、すでに体の奥までが知っている。
    「したいの……?」
    「ああ……ダメか?」
    「ダメじゃないけど……どうしていつもこの時間なんですか……?」
    「邪魔が入らないからな……」
    「……えっ」
     部屋にはもちろん、赤井と僕とハロしかいない。確かにハロの前で赤井とセックスするのはちょっと気が引けるけど、だからってこんな夜明け方まで待たなくても、良い子のハロは十時過ぎにはぐっすり眠っている。
    「まさか……何かいるの!?」
    「……いない」
     赤井の沈黙に僕は「今は」という言葉が続くような気がした。
    「本当に……?」
    「知りたいか?」
    「……微妙です」
    「はは、賢明な判断だ……まあ、そのうち話すよ」
    「えっ?」
    「ほら、今はこっちに集中してくれ。自分でしたいんだろう?」
    「んっ、できる……あっ」
     密かに一人遊びしてきた後孔はローションを纏った自分の指をぶつりと簡単に飲み込んでいく。
    赤井と体を重ねるまでそこに自分の指以外を挿入したことはなかった。赤井にもそのことはきちんと伝えた。お手柔らかに、と暗に伝えたつもりだったのに、なぜか赤井はいやらし笑みを浮かべて僕のそこを好き勝手に弄りまくった。
    その結果、初夜だというのによがり狂わされ、僕は口の端から唾液が零しながら赤井の名前を呼びまくる始末だった。
    驚くべきことに指だけでそうなってしまったのだ。本体が入って来たときは、もう未知の快楽に僕は震え、赤井に縋り付いた。なんたる失態、いや醜態か……。
    そこで僕は挿入前の馴らしは自分でさせてほしいと赤井に提案した。アナル以外の場所は好きにしたいという赤井が主張するのを受け入れて、今はそんなスタイルでセックスをしている。
    「ほら、右手が遊んでるんじゃないか?上手にできないなら俺の指を入れてしまうぞ」
    「あん、できる、ちゃんとできるからっ」
     ベッドの中で赤井に後ろから抱きかかえられながら、僕は自分の中にローションを塗りたくっていく。赤井を知るまではそうやってオナニーをしていたというのに、赤井を知ってからというもの、自分の指だけじゃ全然満足できなっていた。
     赤井のが欲しいとぐずる体を慰めるように、赤井が僕のちんちんを扱く。
    「ん、あ、そんなにごしごししちゃやだ……まだ出したくない」
    「本当に?ここはもう涙を流しているぞ」
     赤井の親指が僕の先端で円を描く。そこを刺激されたら先走りは止まるどころかますます増えて行く。
     赤井はそんな僕自身から手を離すと「ほら」といって先走りで濡れた手で僕の口の中に突っ込んだ。
    「んんあっ」
    「これが君の味だ……甘いだろう?」
    「ひあっ」
    「おや、お気に召さなかったか?」
     赤井はわかりきったことをさも驚いたように言った。セックスするときの彼は意地悪だ。僕がお預けを出していたからなのか、僕を困らせることを純粋に楽しんでいるのか。どちらにせよ子どもっぽい感情だ。
    「そろそろ入れさせてくれよ」
    「やっ……まだだめ」
     でも挿入のタイミングに関しては、必ず僕の意志を尊重してくれる。だから僕は仕返しの意味を込めてわざとゆっくり自分の中を弄る。そうしているうちに後ろにある赤井の硬くなったペニスが僕に存在を主張し始める。今度は僕のほうが意地悪な顔をして赤井のそこを挑発するようにお尻を揺らした。
    赤井の熱い息が僕の耳にかかる。プリーズ。頼むよ……。ふふ、可愛い、僕の男。
    「ん、いいよ、おいで、赤井……あっ」
     僕自身だけでは足りなくなってしまった体を赤井で満たされて朝を迎える。
    アラームの音に目を醒ました僕が一番最初に見る世界は元気なハロと裸にエプロンを着けた赤井で出来ている。

     十月最後の日の夜、僕が家に帰ると赤井が緊張した様子で僕を待っていた。
    「ただいま……」
     どうしたの、と尋ねる前に、僕は職場からの帰り道に見かけた仮装姿の老若男女を思い出した。
     今日はハロウィン。死後の世界の扉が開き、霊が帰ってくる日だ。知識として知っていたが現実とはマッチしなくて、すっかり忘れていた。
    「大丈夫……?今日はあなたにとってしんどいんじゃありませんか?もしそうなら、先に休んでいていいんですよ」
     眠っている間は僕が守ってあげる。そう言って抱きしめると、赤井はソファに座ったまま僕の胸に頭を預けた。
    「ありがとう。大丈夫だよ。……実は、君に会いたいと言っている奴らがいるんだ……」
    「えっ、ジョディさんたちですか?」
    「違う……」
     赤井の目が僕をじっと見る。その視線がちらりと僕の後ろに注がれたことを僕は見逃さなかった。
    「も、もしかして……そっち!?」
    「そうだ……」
    「ぎゃーーー!」
     思わず赤井に抱き着くと、赤井は柔らかく僕を抱きしめ返した。
    「赤井……?」
    「一年に一度の夜だ……行っておいで」
     口ではそういうくせに赤井は僕を離さずに、その唇を僕の首筋に押し当てた。強く吸われて、彼によって性的な感覚を高められることになれた僕は「あんっ」と艶っぽい声を漏らしてしまった。
    「こうやって俺の痕を残しておけば君にも彼らが見える」
    「え」
    「行っておいで……俺は家で待ってるから」
    「い、行くって……?」
     戸惑う僕に赤井が告げた場所はあのビルの屋上だった。
     僕はマンションを飛び出して一目散に車に乗り込んだ。道中おかしなものが見えたこともあったけど無視した。
    あの場所に、スコッチが、ヒロが来ているのなら、僕が行かないと。だって、ヒロは僕の親友で幼馴染で、彼は僕の足音を聞いて……!
    ビルの下に車を停めると、僕は革靴を脱いで階段を駆け上がった。足音が響かないかわりに、ハロウィンの夜を楽しむ人々の声が聞こえた。騒めきの中にこの世にはもういない人の声が聞こえた気がして胸が苦しくなった。
    「ヒロ!!!!……えっ」
     息を切らしながら名前を呼んだ。でもそこにいたのは一人ではなく四人だった。
    『久しぶり……ゼロ』

    僕が帰宅したのは白くなった空が朝日を迎えてからだった。
    赤井は眉間に皺を寄せて、ソファに座ったまま静かな寝息を立てている。
    その隣にちょっと乱暴に腰を下ろすと、赤井はハッとした顔で僕を見た。
    「なんですか、そんな顔して。僕が帰って来ないとでも思ったの?」
    「いや……うん、そうかもしれない」
    「ヒロが見えていたことをずっと黙っていたから?」
    「……すまん」
    赤井は項垂れながら僕に謝った。とても赤井秀一らしくない仕草だ。
    「見縊るなよ」
    「降谷くん……」
    「あなたが僕に話せなかった理由はちゃんとわかってます……そばにヒロが居てくれるとわかっていたら、きっと僕はここまで走り続けられなかった」
    仲間の分まで僕がやらなければと背負い込み、時には赤井を憎み、僕はここまで走ってきた。
    それに「そこにいる」と言われても僕はきっと赤井の言葉を信じなかったと思う。
    そういう僕の全てを理解して、赤井は昨日僕に彼らの存在を教えてくれたのだ。
    「ありがとう……会わせてくれて……。でも」
    僕は赤井の方を振り向き、きっと睨み付けた。
    「もうちょっと早く教えてくれてもよかったんじゃないですか!?みんながうちに……僕たちの家に来てたときに教えてくれたら……!」
    「教えたらイチャイチャしてくれなかっただろう?」
    「当然です!!!」
    同期四人に散々揶揄われたのを思い出してまた頬が熱くなる。その熱を擦り付けるように僕は赤井の胸に頬を寄せた。
    「はぁ……もう……こんなに僕に恥ずかしい思いをさせたんだから一生側にいてくださいよ」
    「ああ……もちろんそのつもりだよ」
    赤井はそう言うと僕の額にキスをくれた。
    赤井の後ろから朝日が差し込む。赤井が僕の髪色を朝日みたいだと言ってくれたあの時から、僕は赤井にドキドキさせられっぱなしだ。悔しいけれど、これが僕の最初で最後の恋なんだから仕方ない。
    「綺麗だ……」
    赤井が僕の髪を指で梳く。緑の瞳は僕を真っ直ぐに見つめている。
    「初めて君を見た日のことを思い出すよ」
    「えっ?」
    「君は真新しい制服を着て桜の下を走っていた。こんなに綺麗な子がいるのかと驚いたのをよく覚えているよ」
    「えっ……えっ!?それいつ!?」
    「さあな」
    「そんな……そんなの聞いてない……」
    「初めて言ったからな」
    赤井は照れ臭そうに笑って僕の頬を指で撫でた。
    「きっとこれからも何度も君に一目惚れしてしまうんだろうな」
    「ひとめぼれ……?」
    「あぁ、そうだよ」
    つまり一緒に暮らすよりも早く赤井は僕に?胸に大波のように感情が押し寄せて僕はただただ赤井に抱きつくことしかできなかった。伝えたいことがあるのに言葉にできないのがもどかしいけれど、じっくり考える時間が僕らにはある。だから、とりあえず、今は……。
    「赤井……愛してる」
    「あぁ……俺も愛してるよ」
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    dc_hatobannu

    DONE深夜の割増(赤安)その日もまた、降谷は疲れていた。
    黒尽くめの組織のバーボンとしての任務、喫茶ポアロの店員としての勤務、そして警察庁警備局警備企画課としての業務が重なりまさに分刻みの一日を過ごした降谷は、帰る力も無く深夜の霞ヶ関の路肩に車を駐め仮眠を取る他なかったのだ。
    ここから自宅まで大して遠い訳でも無いが、毎日一人では抱えきれない程の仕事をこなし、帰宅して明日を迎えればまた同じような違う日々が続いていく。彼に取ってこのひとときの仮眠は、仕事を終えたというスイッチを真っ先に切る役割を果たしていた。
    そんな彼に、今日は普段と異なる出来事が。
    こんこん、と助手席側の窓を叩く音。人の指だ。浅く眠っていた降谷はその音でぱちりと目を覚まし、音を鳴らした主を見やる。深夜見回っていた警察官か、はたまた仕事場の人間か。しかしその予想は大きく外れ、降谷を驚かせた。
    深夜の冷たい風にふわりと揺れる黒い癖毛。暗闇でも光を集めて見せた新緑のグリーンアイズ。身をかがめて覗き込んだようで、普段と異なる黒いキャップのつばがコンと音を鳴らして窓にぶつかった。
    「やあ」
    「赤井…」
     何故お前がここにいる、何故碌な変装もせずにいる。何 2554