三咲(m593) 主従は飲みものGALLERIA https://galleria.emotionflow.com/18265/X(Twitter) https://x.com/mi_tsunoウェブサイト https://m593.web.fc2.com/サブアカウント https://poipiku.com/28070/ ☆quiet follow POIPOI 282
三咲(m593)☆quiet followMEMO比較演算子 ##プログラミング == 左値と右値が等しい場合に真の値となる = 左値と右値が等しくない場合に真の値となる > 左値が右値よりも大きい場合に真の値となる < 左値が右値よりも小さい場合に真の値となる >= 左値が右値と等しいか大きい場合に真の値となる <= 左値が右値と等しいか小さい場合に真の値となるTap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 三咲(m593)DOODLE三百字小説。オロ&マヨ。 自分の真似をしたがる妹が、いつも心配だった。 武道に踏み込めば剣を、政に関われば書を。共に使命を果たしたいと、語ったその目は今も変わらずそこにある。 ただ、毒に染まったこの身とは違い、鮮やかな炎に彩られている。ずっとあとをついてきた影は、すっかり先に伸びていた。 「おまえは本当に……どこまで頭が固いんだ」 こんなこと、背負わなくとも良かったのに。 突き放せないまま来てしまった、これは自分の咎なのだろう。だからこそ力尽きるまで、兄として答えてやらなければならない。 閉じられた絶景の中、二人で疲れ果てるまで。なにも知らず、なにも考えず、ただ遊んだあの時のように。 「さあおいで、マヨリ。……オレが遊んであげよう」 313 三咲(m593)TRAININGおヒゲを作ろうチャレンジ(?) 三咲(m593)DOODLE三百字小説。オロ&赤鬼。魔王になった時のことは、ずっと考えているイメージです。 新たに陸の資源を確保する。相談をしていたはずが、上機嫌な赤鬼ができていた。 地上から持ち込んだ酒を、味見したいと言ったせいだ。だがこうして、楽しげな声音にうなずくのは悪くない。なにをどう辿ったのか、話の現在地は、自身の描く未来絵図に移っていた。 勇者に自慢の力を見出され、悪をなぎ倒す正義の赤鬼。身振り手振りを交えながらの案内板は、しかし落胆のため息にしおれてしまう。成敗を続けていても、本物に出会えたためしがないらしい。 「だったらオレが、疑似餌になってあげようか?」 「悪い奴っていうのは、なるもんじゃねえだろ」 それもそうかと相づちを流し込み、思う。傾けたグラスのフチは、誰に丸を描いているのだろうかと。 309 三咲(m593)TRAINING澱む 三咲(m593)DOODLE三百字小説。オロ&赤鬼。実感として知るのはやはり違うのかなと。 根城への道すがら、魔王は空を見ていた。虹がどうかしたかと聞けば、照れくさそうな顔が浮かぶ。書物で見たが、ここまで大きなものだと思わなかったらしい。 思えば雷の音も、雨の降り方でさえ知らなかった。それは守るべき彼の世界が、海の中という箱庭にあるからだ。 抱えた力の分しか守れないなら、ある意味この身に相応しい。だからこそ離れるわけにはいかない。 滞在の提案を断った目は、今も海を見ているのだろうか。にわか雨に降られた気がして、思わず強く踏み込んだ。 「ここは俺の縄張りだからよ、海ん中のこと考えるの禁止な」 自分で言ってから、どうにもおかしさが込み上げてくる。そうだねと笑った顔に、赤鬼はこらえきれず吹き出した。 310 三咲(m593)DOODLE三百字小説。オロ&赤鬼。成敗と書いてケンカと読む。「おかえり。陸はどうだった?」 「別に変わんねぇぞ。成敗と成敗と……それから成敗してたくらいだ」 いつもの受け答えをして、魔王が苦笑を浮かべる。お決まりとなった流れはしかし、かしげた小赤鬼の首にせき止められた。 「俺はここのモンじゃねぇのに、おかえりって言ってもいいのか?」 形式上は配下となったが、常に指示を受けているわけではない。それでも顔一つで竜宮を歩き回れるのは、彼の計らいに他ならなかった。 「根城がもうひとつ欲しくなったら、いくらでも居るといい。オレはいつでも歓迎するよ」 変わらず玉座に掛けている彼は、そう望んだことはあるのだろうか。もし叶えられるなら、と思う。自分の根城で出迎えてやれればいいと。 309