オレンジソーダのときめき ルミナモールへ買い物に行った帰り。ふと、この間用があって六課のオフィスにお邪魔した時、雅さんが「お前ならいつでも歓迎する」と言ってくれたのを思い出す。悠真が以前好きだと言っていたコーヒー豆を買ったせいだろうか。ビデオ屋はリンに任せているし、みんなに会いに行っても問題はないはず。恋人である悠真の顔が無性に見たくなって、気づくとアキラは車のアクセルを踏んでいた。
言葉通り、六課のみんなは突然訪ねてきたアキラを快く受け入れてくれた。さっと顔を見て帰るつもりだったのに、雅に「プロキシ、ゆっくりしていけ」と椅子まで用意されてしまい、今に至る。柳がおすすめのパン屋のあんぱんをくれたり、食いしん坊の蒼角が自分の飴を分けてくれたり。そうしてゆっくり過ごしていると、自分のデスクにいたはずの雅がいつの間にか目の前にいた。
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