ジュンブラ🦚🌟(前戯前)結婚式を終えた夜。
リビングで一緒に紅茶を飲みながら、どこかぼんやりとした顔で彼女が言った。
「なんか、夢みたいだね……」
「そうだね。ずっと一緒にいたいって思ってたけど、今日、本当に"夫婦"になったんだなって……」
コップを置いて、彼女の手をそっと取る。
指先を優しく撫でながら、静かに言葉を重ねた。
「ねえ、星ちゃん……ベッド、行こうか」
その声は低く、優しく、だけど確かな熱を含んでいて。
星がわずかに瞬きをしてから、ふわりと笑って頷いた。
「……うん」
星を抱きかかえてベッドへ行く。軽くて、細い。触れてしまえば折れてしまいそうだ。
そんな彼女を今日、初めて抱く。
付き合っていた時代、何度か手を出せそうな雰囲気にはなったが自由奔放な彼女にふわりとかわされていた。
体を重ねる行為が嫌、という訳ではなく単に恥じらいがあったからだ。
僕がかわされてもめげずに誘えば簡単に体を交わらせていたであろう。
ベッドにそっと下ろし、髪を撫でながら問いかける。
「怖くない?」
「……アベンチュリンとなら、怖くない」
その答えに、胸がぎゅっと締め付けられる。
ゆっくりと唇を重ね、何度も優しく口づける。
指先で頬を撫で、耳にかかる髪をそっと払って
「ちゃんと、大切にするから」
そう囁いて、星の瞳を覗き込む。
彼女の鼓動が、僕の腕の中で速くなるのを感じた。
「やっぱり、緊張する?」
「…そりゃ、緊張するでしょ…初めてなんだから…」
「ふふ、大丈夫。安心して、僕に身を任せて?」
星は恥ずかしそうに視線を逸らしながらも、ぎゅっと僕のシャツの裾を掴んだ。
恐らく無自覚でやっている、こんな些細な行動でも僕の中の熱を昂らせる。