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    せんぽー

    @Senpo122

    🦚🌟載せていくよ!!
    R18のアベ星を猛烈に書きたいっ!!

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    POIPOI 16

    せんぽー

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    アベ星🦚🌟
    疲れた🌟ちゃんが🦚の肩を借りて寝るお話

    🦚→🌟だけど、🌟ちゃんも無自覚に🦚に好意を向けてる

    #アベ星
    Avenstelle
    #アベンチュリン(崩壊スターレイル)
    #星(崩壊スターレイル)

    2人で夢に落ちれば ラウンジのソファに1人座る星。今日の彼女は珍しく1人お留守番だった。

     他の4人は依頼で羅浮に向かっている。将軍からの直々のお願いらしい。ちょっと行ってみたかった。パムも列車の点検と言って、ラウンジに姿はない。蓄音機から静かな時間が流れていた。

     正直星は疲れていた。まだ朝ではあるが、HPはすでにない。くったくただった。

     前日、というか朝まで動画撮影に出かけていたせいだろう。桂ちゃんに誘われて、気づいたら怪異退治隊で集まって新しい動画を撮っていた。

     テンションが上がって夜の街を走り回り、時折桂ちゃんが奇妙なものを見つけ、戦闘に入ったりと楽しんだ。

     夜明けまで遊び回れば当然疲れるもの。星は寝ようとベッドに向かったのだが、眠れないまま。目を開きっぱなしだった。

     眠れないのなら、もういっそのこと起きておけばいい。夜になれば自然と寝られるだろう。

     しかし、お風呂に入っても眠気がやってくる気配はなく、星はラウンジで本を読んでいると、列車に彼がやってきた。

    「おはよう、アベンチュリン」
    「おはよう、星核ちゃん」

     仕事に行く途中なのか、それとも朝まで仕事をしていたのか分からないが、仕事服のまま来た彼。仕事帰りにしては髪のセットは崩れていなかった。

     ピノコニーの一件があってから、アベンチュリンは度々星穹列車に顔を出すようになっていた。今ではすっかり常連客で、星穹列車のガイドができるほど詳しくなっている。

     アベンチュリンは慣れた手つきでジャケットをハンガーラックにかけると、星の隣に座った。

    「随分と眠そうな顔だね」
    「徹夜で動画撮ってたから………」
    「寝なくていいのかい?」
    「うん………疲れてるけど、全然眠れないから。もう夜まで起きておくつもりだよ」
    「それは辛いだろう? せっかくだし、僕の肩を貸してあげよう」
    「いいよ、別に」

     アベンチュリンに肩を貸されたって眠れるわけではない。それに自分の眠りのために彼に迷惑をかけるなんてことはできない。

     星はいつも通りアベンチュリンにゲームをするか聞いたが、今日は珍しく「やめておくよ」という返答。今日の彼はお気に入りの星穹列車に来ただけのようだ。

     彼にとって、星穹列車は嫌味を言ってくる人間がいないし、仕事の話もしなくていい、心の避難所ようなものになっている。ただただ静かで穏やかな時間が流れていくこの空間が心地いいのだろう。

     星も思う————ここは家のような安心感があると。アベンチュリンが多忙の身でありながらも、3日に1回は来てしまうのは十分理解できた。

     落ち着くはずなのに、眠れないとは………一体この身体はどうしたのというのだろうか。活を入れるために飲んだエナジードリンクがマズかったのだろうか。

     星は読書をしていれば眠れるかもしれないと、レイシオ教授から貰った秒で眠れそうな本をペラペラとめくり読み進めていくが、一向に眠れないまま。逆にどんどん面白くなって読み進めてしまう。

     疲れているのに眠れない………これほど苦しいことはない。睡魔よ、襲うのなら潔く襲ってほしい。

     すると、アベンチュリンは星に近づき腕を回すと、ぽすっと自分の肩に彼女の頭を乗せさせた。意外と彼の肩はフィットしており、違和感はない。

     彼が使っている香水だろうか………フローラルの香りもする。気づけば、入っていた力も抜けていった。

    「………」
    「苦しいんだろう? ここは僕に甘えてみてはどうかな?」
    「………………お金取らない?」
    「マイフレンド、肩を貸すだけなんだよ。お金なんて取るわけないだろう?」

     頭をポンポンと撫でるアベンチュリン。星には抵抗する力はないし、意外と彼の肩も心地いい……もうこの姿勢から動きたくない。

     だが、このまま眠ったら、彼をこの姿勢で1時間は拘束することになる。そんなことはできない。

     ………………あれっ? 何でこんなに眠たいの?

     星がアベンチュリンから離れようとした瞬間、突然襲ってくたのは強烈な睡魔。星はなんとか睡魔に抗おうとするが、意思とは裏腹に瞼は重くなっていく。

    「おやすみ、星」

     そうして、星はアベンチュリンに寄り掛かったまますやすやと眠って————。

    「うぅ……」

     ようやく目覚めた時には2システム時間が過ぎていた。まだ寝起きでぼっーと腑抜けた顔になるが、眠る前よりもすっきりしていた。

     目覚めた星に、アベンチュリンは顔を覗きこみ、よしよしと頭を撫でる。

    「ごめん………結構寝ちゃった」
    「そんなに眠ってないさ。まだ眠ってていいぐらいだよ」
    「ううん、いい。眠り過ぎたら、逆に夜が眠れなくなるし……それに、あんたも仕事があるでしょ?」
    「いや、ないよ?」
    「え」
    「今日はオフさ」

     高級幹部であるアベンチュリンは多忙な身。仕事なんて山ほどあるし、休日なんてなかなか取れないだろう。

     なのに、彼は自分の睡眠のために2時間も無駄にしてしまった。アベンチュリンにだって、もっとしたいことがあっただろうに。

     一気に後悔と申し訳なさが星に襲う。アベンチュリンには怒っている様子はないが、それでも星は彼の時間を使ってしまったと悔やんでいた。

    「………………」

     先ほどは疲れもあり、観察力が落ちていたせいか気づかなかった星。ちらりと見れば、アベンチュリンの目元のクマを見つける。

     来た時と変わらない笑みを浮かべているアベンチュリンだが、笑顔や髪のセットで誤魔化そうとしても、疲れは隠しきれていなかった。

    「ねぇ、あんたも疲れてるよね?」
    「いいや」
    「もしかして、仕事帰りだった? 徹夜してた?」
    「………………いいや」
    「ふんっ、うそつき………本当はあんたも眠たいんでしょ?」

     ここに来るまでにぎちぎちに組まれたスケジュールをこなしてきたことぐらい分かっている。いくら彼が疲労を隠そうと気づかないはずがない。

    「いいよ、私も肩貸してあげる」

     星は姿勢を直し、先ほどのアベンチュリンを真似てぽんぽんっと自分の肩を叩く。アベンチュリンは目を丸めたままだが、一時して深い溜息とともに崩れた笑みを見せた。

    「星核ちゃんは………本当に優しいね」
    「ふふっ、でしょ? じゃあ、はい。私の肩を枕に寝て。肩で寝られないのなら、部屋のベッドで……」
    「いいよ。そこまでは……君に部屋に行けば、ナビゲーターに怒られそうだからね」

     アベンチュリンは天井を見上げる。彼の視線は監視カメラを捕えていた。

    「別に怒られないと思うけど? 寝るだけでしょ?」
    「僕らはそのつもりだけど、他の人には誤解されるだろうね」
    「………なんで?」
    「ほら、君は女の子、僕は男………つまりそういうこと」
    「………んー、全然分からない」

     性別がベッドで寝るのに何が関係あるのやら。星はアベンチュリンの言っている意味が全く分からず首を傾げていた。

    「でも、大丈夫。ここでも寝られるさ」

     アベンチュリンは星を抱き寄せ、自分の肩に星の頭を乗せる。これではさっきと同じではないかと思っていたのだが。

    「君の隣ならいい夢が見れそうだ」
    「ふーん………そう。それならよかった」

     アベンチュリンも自分の身体に寄りかかっていて、自分の頭の上に頭を乗せていた。表情は見えないが、声は明るい。

     黙った2人の間に流れる静寂。アベンチュリンもかなり疲れていたのだろう………一時して、すーすーと可愛い寝息が頭上から聞こえてきた。寄りかかってくる体重も重くなった気がする。

     うーん………眠りたいような、眠りたくないような。

     アベンチュリンといると不思議と心安らぐ。マイナスイオンでも放っているのだろうかと思うほどに。

     ああ………もう少しこの時間を感じていたい。眠りに落ちたら、彼の寝息が聞こえなくなってしまう。

     しかし、2時間眠っただけで完全回復することはなく、睡魔は再び星を襲い、瞼を徐々に閉じさせる。

     もう少し………もう少しだけ彼のぬくもりを。

     あと一歩で眠りに落ちそうな星はアベンチュリンの手を取り握りしめ、彼の熱を感じながらそっと瞼を閉じた。

     車窓に広がる銀河の空。眠りを誘うようなオレンジのライトと、ラウンジに響く心地いいアコースティックギターの音。平和で穏やかな時間が流れていく。

     雲のようなふかふかのソファに寄り添って眠る星とアベンチュリン。気づけば、星から繋いだ手は指を絡めている。その姿は遊び疲れた恋人のよう。

     きっと幸せな夢を見ているのだろう————眠りに落ちた彼らは穏やかな笑みだった。
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