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    栗花落

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    栗花落

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    けーろくさんのちょもにこの文章( 正しい日常 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14874206 )を借りたにこちゃん目線の短文。ちょもにこ。

    #ちょもにこ
    dotterel

    「日光一文字、ここに」
     堂々と立つ姿、真っ直ぐに俺を見つめる瞳に、心が捕らわれた。
    「我が、翼」
     穏やかに、俺を示す名前を呼んだ。
     それをお頭がどういう気持ちで名付けたのか、俺は知る由もない。
     それから、新鮮な俺の日常が始まった。こうあるのが正しい日常で、当然の日々であると、お頭に尽くしながら思う。
     我が翼と呼ばれるのが、俺にとってどれだけ光栄で、喜ばしい事か、お頭はご存じだろうか。
     お頭に頼られることを望んでいるのに、立場が邪魔をする。
    「おかし、ら」
     目を疑った。俺の眼鏡と、お頭のサングラスが当たり、小さな音を立てた。レンズ越しに見つめた瞳は淀みがなかった。
    「なに、を……」
     唇が、お頭の唇と触れた。緊張した面持ちのお頭を見て、俺は黙りこくった。
    「我が翼、という呼び名に、私がどんな意味を込めているか、お前は考えたことがあるか?」
     口元を一文字に結び、冷静を装う。それとは裏腹に、脈動の音が煩わしい。お頭に聴こえてしまうのではないかと狼狽える。人の体とは実に奇妙だ。
    「日光。答えなさい」
     普段は柔らかに問いかけるお頭が、多少緊張した視線を投げ、凝視している。俺のことを見つめるお頭の姿はいつも通りであるのに。
     しばらく、お頭は口を閉ざした。
    「考えたことは、あります」
    「ほう。そうか。……それで?」
     更なる追求に、お頭は堂々と視線を合わせ、そしてそのまま俺を見つめ続ける。
    「日光……」
     俺はその言葉に応えたい。
     差し伸べられる手を取り、生涯のお役に立てたらと、それ以上を求めてしまう。


     俺には、巣が必要なのだから。




     





     なにがあろうとも、俺は貴方様のお側におります。
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    栗花落

    DONEけーろくさんのちょもにこの文章( 正しい日常 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14874206 )を借りたにこちゃん目線の短文。ちょもにこ。「日光一文字、ここに」
     堂々と立つ姿、真っ直ぐに俺を見つめる瞳に、心が捕らわれた。
    「我が、翼」
     穏やかに、俺を示す名前を呼んだ。
     それをお頭がどういう気持ちで名付けたのか、俺は知る由もない。
     それから、新鮮な俺の日常が始まった。こうあるのが正しい日常で、当然の日々であると、お頭に尽くしながら思う。
     我が翼と呼ばれるのが、俺にとってどれだけ光栄で、喜ばしい事か、お頭はご存じだろうか。
     お頭に頼られることを望んでいるのに、立場が邪魔をする。
    「おかし、ら」
     目を疑った。俺の眼鏡と、お頭のサングラスが当たり、小さな音を立てた。レンズ越しに見つめた瞳は淀みがなかった。
    「なに、を……」
     唇が、お頭の唇と触れた。緊張した面持ちのお頭を見て、俺は黙りこくった。
    「我が翼、という呼び名に、私がどんな意味を込めているか、お前は考えたことがあるか?」
     口元を一文字に結び、冷静を装う。それとは裏腹に、脈動の音が煩わしい。お頭に聴こえてしまうのではないかと狼狽える。人の体とは実に奇妙だ。
    「日光。答えなさい」
     普段は柔らかに問いかけるお頭が、多少緊張した視線を投げ、凝視している。俺のこ 720

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