見事に大波を乗りこなし、ワグナスの元に戻るスービエ
「見事だった」とタオルと労いの言葉をもらい、満更でもない様子
「約束通り、お前についていこう」と言うスービエに頷くワグナス
服を着ながら、そういえばとスービエは疑問に思ったことを尋ねた
「もし俺が波に乗れなかったら、どうするつもりだったんだ」
「それはあり得ないだろう」
「お前が私の前で、波に呑まれるなんて無様な姿を晒すわけないからな」
誰よりも信頼している従兄弟にそんな言葉をさらりと言われ、見越されていることに思わず大笑いするスービエであった
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