【誓雪】sugarless pillow talk(また、やらかした…………)
もう何度目だろう。
火照った体はとうに冷めて。それに比例するように冷静さを取り戻した頭の中は、ひどい後悔と罪悪感で占められている。
いつもこうだ。我に返った時にはすでに遅く、全てが終わったあと……そう、分かっているのに幾度となく繰り返す自分の愚かさに、ひときわ大きなため息を吐いた。
時刻は深夜の二時を回った頃。閑静な住宅街では、大半の住人がとっくに眠りについている時間帯だろう。この部屋も自分以外に起きている気配はなく、ひっそりとした空気が漂っている。
オレはというと、布団に横たわってはいるもののグチャグチャと考え込む頭は冴え切っていて、いまだ眠れそうにない。ひたすら天井を眺めては、時間だけが虚しく過ぎていく。
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