臆病なキミと意気地なしのボク/サンプル（冒頭部分）
───────★　ＧＰＦ２０１６　〜バルセロナ〜

「ヴィクトル、ちゃんと歩いてよ！　ほら！」
　自分より大きな体を健気に負ぶって部屋の前までたどり着いた勇利は、部屋のカードキーを探すのに、とうとうヴィクトルを支えるのを諦め転がした。絵に描いたような秀麗なスーツ姿でホテルの廊下に転がる酔っ払いのポケットを全て裏地ごとひっくり返して、最終的には自分のポケットからカードを見つけると、そのままドアを開けてズルズルと死体でも引きずるようにヴィクトルの体を部屋の中に運び込んだ。
「も〜、そんな酔ってないでしょ、横着しないでよ」
「このスーツ、フジソバのカツドンが千個は食べれるよ……ゆうり、ひどい」
「そんな高いスーツ着る人は富士そばでカツ丼食べないでよ、他のお客さんびっくりするから」

花を喰らって、愛を知れ花を吐く。
白い花がはらはらと舞う。

「あーあ、触っちゃったか」

花弁はなんの威力も、殺意も持たない。
だからこそ、警戒をするりと抜けて触れてしまった。

一通り花を吐き出して心当たりを探してみれば、思い浮かぶのは彼の姿。それ以外はてんで思い浮かばない。

どうやら、自分は彼が好きなようだ。ライクではなく、ラブな方で。

「マジか」

落ちた言葉とため息と。今日からそこに花が加わる。
初めて吐いた花は、葬儀でよく見る花と色が似ていた。

◆◆◆

無事学校に復活し、手荒い歓迎をうけて、つかぬ間の小康の日々。
　呪具の使い方が上手い先輩に扱かれて、パンダに投げられて、森の中を走って。一息ついて、呪専の中にあるベンチに座る。種類が限られてる自動販売機で買ったスポーツドリンクを一気に飲み込めば、身体に籠った熱が一気に引いていく。

僅對你執著·番外·Afterglow在紫狐去了韓國的幾個月後，KSP聽從了米姬的建議，收拾行李飛去韓國，準備迎接紫狐的發情期。
米姬預測的時間還是很準確的，紫狐接到落地的KSP幾小時後，發情期洶湧激烈，來得毫無保留。

而認清了心意的KSP，完全超出紫狐的預想，沒有讓她休息的時間，連做到一半她從發情期裡稍微清醒，想爬去床頭喝水，也被對方攬住腰拉回來挺進，整個人瞬間又軟成一灘水。
然後她直接成結了。

再度醒來的時候是夜半，Seki懷疑自己是不是穿越到哪裡去打了一仗才回來。疼痛是小事，身上青紫相間的印記讓她臉上染上紅暈，可是回想起那與愛人緊密結合的感覺——那種毀天滅地、無法無天的快感，Seki翻身，把臉頰埋在枕頭裡偷笑起來。

女人敲打鍵盤的聲音從旁邊傳來，應該是在聯絡廠商事情，她敲打鍵盤的聲音並不連續，Seki又躺了一會才慢悠悠的起床，走到衣櫃前時私心大起，從裡面取出一件與她身材並不相襯的T恤穿上。