笑顔の奥に隠したもの(しょくカレ) 誰にでも優しくて、誰にでも親切で、どんなときも上品さを失わない紳士なヒーロー。周囲が自分に与える評価を、しょくぱんまんはよく分かっていた。それは別に、無理をして作ったものでもない。彼の本質でもあった。
ただ、それだけではないということを、誰かに伝えることをしていないだけだ。しょくぱんまんが誰にでも優しいのは彼の本質ではあるけれど、その彼にだって特別の感情はある。それを表に出さないのは、ひとえに彼の弱さとも言えた。
自分の中にある、相手を自分だけのものにしたいと思う感情を、彼は心の奥底に封じ込めている。ヒーローらしくないだとか、皆が思い描くしょくぱんまんらしくないだとか、そんな言い訳をしながら。
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