年齢操作・誕生「ピッコロさん! 明日が何の日かわかりますか!?」
「……お前の誕生日だろ」
「ピッコロさん……! 覚えていてくれたんですね!」
一見他人の誕生日なんてまるで興味がなさそうな恋人兼師匠が自分の誕生日を認識していた事がこの上なく嬉しくて無意識にその人を抱きしめていた。
「暑苦しいぞ、悟飯」
「だって……ぼく、うれしくて……!」
離れろと呟き肩を押し除け僕から目を逸らしたかと思うと、今度は頬を染めてこんな事を言う。
「……なにか、欲しいものはあるか?」
「えっ、欲しいものですか?」
「…………して欲しい事とか、望む事……何かないのか……?」
照れくさそうに顔を背けながら僕の様子をチラチラと伺うピッコロさんの仕草はまるで子供のようで自然と笑みが溢れた。
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