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    悠(ゆう)

    短編とか書きたいとこだけとか

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    悠(ゆう)

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    同棲二年目の聖廉の、自宅での日常。超短いです。
    ※全文見るにはタップしてください。

    ある日の洗面所にて「おー、おかえり」
     帰宅して洗面所に入ろうとすると、そこには上半身裸の廉がいた。帰っていることは分かっていたが、ここにいるとは思わなくて少し驚いてしまった。
    「ただいま。使ってるなら戸閉めといてくれる? びっくりするでしょ」
     廉は特に悪びれずに「まだ帰ってこねーと思ったんだよ」と返事をして、ズボンにも手を掛ける。
    「そ」
     洗面台で手を洗い出したところで、服を脱いだ廉が風呂場に入って行った。洗面台の鏡越しにその背中を見送っていると、あるものが目につく。タオルで手を拭いて、シャワーの音が聞こえないうちに風呂場の戸を少し開けた。
    「廉」
    「あ? 何だよ」
     素っ裸でこちらを見る廉に向けて、ちょいちょいと右の肩を指差す。
    「肩」
     一瞬意味不明と言いたげな顔をしていたが、昨晩の記憶が蘇ったのかすぐにハッと自分の肩に触れた。
    「忘れてただろ」
    「おー、貼りっぱなしだったぜ」
     その手には、役目を終えた湿布。くるくる丸めて、渡してくる。最近アクションシーンの多い撮影をこなしているからか、「何か肩が突っ張る」と言って昨晩は湿布を貼って寝ていたのだ。
    「まさか、撮影で湿布映してないよね?」
    「それは流石に有罪だろーが。まず、今日は脱いでねー」
    「そう。よかった」
     湿布をごみ箱に放り込んで、うがい用にとカップに水を溜める。後ろから聞こえるシャワーの音を聞きながら、最初はもうちょっと恥じらいがあったのになぁと、「あんまじっと見んな」と口を尖らせていた様子を思い出す。
     あれもよかったけど、自然と全てを見せてくれるのも悪くない。一人頷いていると、廉がくしゃみをしたので思わず笑ってしまった。今のは噂じゃないだろう。

    終わり
    「は……? 何笑ってんだ聖」
    「ふふ、何でも〜」
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