チョコよりも甘ったるい。　2月14日、朝。街中が甘ったるい雰囲気に包まれている。そんな中、神山高校では、変人ワンツーフィニッシュのワンが2-Aにてチョコを大量に配っているという話題で持ち切りだった。まだ授業の始まっていない朝の時間だったのが不幸か否か。その話題を聞きつけ、沢山の生徒が2-Aにいる司の元へと駆けつけ、チョコを貰っては各々の教室に小走りで帰って行く、という珍現象が見られた。



「司くん、それ……」
　昼休みの屋上。司は類をお昼に誘い、今後の打ち合わせも兼ねて昼食をとっていた。が、類の目に入ったのは司の弁当の横に置いてある、丁寧に包装の施されたチョコレートや、大きいビニール袋の中のチョコだった。
「ん？　あぁ、チョコのお返しにとくれた人がいたんだ。これだけではないぞ！　もっとオレのカバンの中にしまってあるからな」。

臆病者の大誤算『…………で、次のシーン。「寧々が台詞を言いながらはける」だな』

「……うん。こんなものかな。ごめんね司くん、迷惑をかけてしまって」

『迷惑かけた、というのであれば、もう少し綺麗に字を書くように心がけた方がいいんじゃないか？』

「うーん、痛いとこを突くねえ」



司くんの言葉に、思わず苦笑してしまう。




今は10時半。
普段であれば、こんな風に電話したりすることはないのだけれど、今回は事情があった。


僕は台本に、演出関係のメモをひたすら書いている。それこそ、台本が真っ黒になってしまうほどに。
あまりに酷い時は新しい台本を用意して、そこに現在確定している演出を書いているのだが。

たまに急いで書いてしまい、自分でも読めない時が発生してしまうのだ。

类司/花园有时神代类认为，司会不会只是自己久远空旷寂寞的精神世界中一闪而过的错觉。因为他很擅长幻想，并用这份特殊的天赋创造属于自己的花园，尽管这里长不出除他之外的第二棵植物；创造了属于自己的手中剧团，但它们只会按照机械的轮轴运转，并无自主意识；他甚至创造了自己的月亮，这个天体的光芒只会照向他一人。这个世界没有太阳，也没有可供月亮反射的光源，那么天体是为什么会如常点缀在夜空中呢，因为神代类希望如此。
黑暗的世界是他赖以生存的温床，供给最基础的环境。但没有光照，他也不能继续生长。所以神代类接近于拥有永无止尽的生命，只要他想，他的根就会深植于这片无望的土壤之中，形成闭塞的循环，永远持续下去。
他的生活也日复一日地往返于阅读剧本、修理机械剧团、然后看着木质的小人跟随音乐转动。这些“演员”中有白发老人、戴报童帽的小孩、手捧长条面包的妇人以及抱在怀里的婴儿，这是类见过世界的全貌，他让它们在自己的小小世界里载歌载舞，呈现出他想看到的剧情。