パチンコにハマってしまったシンジ君の目を覚ますために頑張る渚カヲル[第3新東京市とあるパチンコ店内]
「ちょっとシンジ君、いつまでパチンコやってるの!?こんなこともうやめなよ…ほら帰るよ!!」
「うるッさいよッ渚!!!!
僕だってパチンコが好きで打ってるんじゃないよ!! 僕は渚におめでとうって言われたいだけなんだ!せめてパチンコの中だけでも…!!こんなに打ってるのに、なんで当たらないんだッ!!!! もうこれ以上僕の気持ちを裏切らないでよ!!!」
﹙…だいぶ重傷だな﹚
「なんだよ、シンジ君はこの僕よりもパチンコの僕が好きなの?そんなにおめでとうって言って欲しいの、それ僕じゃだめなの??」
「だめだよ!!!!」
「はぁ~???なんで!!!!?」
「お前に祝われても嬉しくない!!当たりじゃないと意味がないんだ!!!!」
「パチンコの僕は良いのに!?おかしくない!?? っていうか僕ハズレってこと!?? それパチンコの中の僕に祝われたいからしょうがなしに打ってるんじゃないよね? 君がただパチンコが好きなだけじゃん!! 」
「うるさいッッ!!!!!!もうお前の顔なんか見たくない!帰ってよ!!」
「……ッッ何その態度!! これがキレるって感情なのか!? あーもういいや、僕知らない!!! シンジ君のバカ!!!!! もう帰る!!!」
結局シンジ君はこの後もずっとパチンコを打ち続けた。未成年なのに…… もはやこの世界には法律などあってないようなものなのかもしれない。
数日後、人類補完計画が実行されてみんなパシャった。シンジ君の最期はパチンコ店だった。彼はパチンコの呪縛から逃れられなかったのだ。
「あのときちゃんとシンジ君を止められてたらこんなことにならなかったのかな。はぁ。みんなはギャンブル依存症にならないように気をつけよう!」
完