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    gennei_ronpa

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    gennei_ronpa

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    注意。
    ▪️この作品は、タ゛lンlカ゛lンlロlンlハ゜シリーズの世界観及び設定をお借りして創られた二次創作です。原作シリーズのネタバレを含みますので未プレイの方はご注意ください。
    ▪️未成年達に対する不適切かつ不健全な行為が行われています、ご注意ください。
    ▪️この物語はフィクションです。実在の人物及び団体とは一切関係はありません。

    以上の事をご理解の上ご覧いただけますと幸いです。

    ようこそ幻の美術館へ。『その"美術館"に行くと、神隠しにあって二度と帰られなくなるんだって。』
    『入場資格は"超高校級"認定された人にしか貰えないんだとか。』
    『その美術館の名前は確か━━━』




    『"ハルシア美術館"』


    都市伝説、と言うと何を思い浮かべマスか?
    ミーはヤッパリ、犬鳴村やきさらぎ駅など、映画の題材になったものを思い浮かべマス!
    最近は、"ハルシア美術館"っていう、"人が消える美術館"が有名らしいデス。

    …いけまセン、話に夢中になっていて、自己紹介を忘れてマシた。
    Hello,everyone。
    ミーの名前はシネマ・ フィルムービ、『超高校級の映画レビュアー』として認められた者デス。


    「えー!そんな怖い噂が流行ってるんですかぁ?
    ぷらむ、とても怖いですん♡」
    今はコンセプトカフェ、「ふるーつ♡がーる」に来ていマス。
    目の前にいるのはぷらむチャン。
    ここのコンセプトカフェの人気No,1で、よくミーと話してくれてマス。
    「デモ、万が一の時はミーが守りマス…!」
    「フィルムービくん‪が守ってくれるなら、とても安心できますん‪♡」

    そんな話をした次の日に、それはやってきマシた!

    「え、エートゥ……」
    漢字が多くて読みにくかったソレは、昨日ぷらむチャンと話してた都市伝説、「ハルシア美術館」の、招待状デシた!

    とても親切なことに、地図まで同封されてて、場所はわかりやすかったデス。
    行くかどうかはまだ決まってイマセンが…
    大切に取っておいて悪いことはないはずデス!

    招待状をもらってから、そのことをぷらむチャンに話すと、ナント!
    シーもおんなじ招待状をもらってたらしかったのデス!
    そんな偶然もあるんだって2人で笑って、セッカクだからって、一緒にハルシア美術館へ遊びに行くことにしマシた。
    もちろん、守ると言ったんですから、ミーの命に変えてでも守ろうと思ってマス!


    ━━━━━


    「わわっ!ごめんなさい!!
    遅れちゃいましたぁ♡」
    約束していた日になり、バス停の前で待ってたら、ぷらむチャンが大きく手を振りながら駆け寄ってきまシタ。
    「大丈夫デス、ミーもさっき来たばっかりデス」
    「お待たせさせてなくって、よかったですん♡」
    そう話してたら、丁度バスが来まシタ。

    バスはウィー以外にはヒトはあまりいなくて、その光景もなんだかレアデシた。
    席に座って小一時間ぐらい、ぷらむチャンと話しながら揺られていたら、緑でいっぱいの道に出てマシた。

    「森に入りましたね… ちょっと怖いですん…♡」
    確かに木のハッパに遮られて、昼間なのにちょっと暗くなってマス。
    「大丈夫デスヨ、ミーがついてマス…!」
    安心して欲しくて励ますと、ぷらむチャンはエヘヘとキュートに笑って、
    「そう言ってくれて、安心しましたぁ♡」
    そう答えてくれマシた!


    そこからまた、長時間移動していると、バス停の看板と、小さな小屋が見えてきました!

    「オー… まるでトトロみたいなバス停デスね…!」
    「確かにそうですね!
    そう考えると、怖さもちょっとなくなった気がしますん♡」
    「それなら良かったデス…!」

    美術館は、ここからもうチョット歩いたところにあるそうデス。
    「疲れた時はいつでも言ってくだサイね…!」
    「了解ですん♡」

    ━━━━━━━━━━━

    思っていたより歩いた先に、大きな建物が見えマシた。
    草とか、木とか…… そんな自然に囲まれた中で、大きくそびえ立っているソレは、コケやツタが生えていて、とてもファンタスティックな雰囲気デス。
    「あれがハルシア美術館……デスかね?」
    「そうだと思いますん♡ 近くに行ってみましょう!」
    そう言って、建物の入口に近寄って、扉に手を掛けマシた。
    「わあ… とっても大きな扉ですん♡」
    「あ、開けてみマスね…っ」
    ギギギと木が軋む音がして、扉が開きマシた。
    すると…

    「あ、また誰か来たみたいだよ。」
    「あなた達も、招待状をもらってここに…?」
    「そ… そうデス…!
    デハ…、ユー達も、デスか…?」
    「そうですよォ! ボクらも招待されてここに来ました!」
    「お前らもこっち来いよー!」

    エントランスで、それぞれ座ってたり立ってたりしてる人達が、ウィーに話しかけてくれマシた。

    「ねえねえ、あの子達のためにも、自己紹介しようよお。」
    「これから共にこの優美な美術館を巡る仲間となるのです、お名前を共有し合うことは重要で御座いますね」

    ど、どうやら自己紹介をする流れみたいデスが…
    「エ、エートゥ…」
    どうも、こういうのは少しニガテです…!
    「じゃあ、早速あの人から挨拶しにいきましょう!フィルムービくん♡」
    「そっ、そうデスね…!」
    ぷらむチャンにリードされるがママに、大きなアホ毛が特徴的な、小柄な男の人に話しかけに行きマシた。

    「はじめましてっ!
    超高校級のコンカフェ嬢、ぷらむですん!
    短い間だけど、これからよろしくお願いしますん♡」
    「エー、は、ハロー、ミーの名前はシネマ・フィルムービデス…!超高校級の映画レビュアーとして認められた者デス、ナイストゥミートゥ…!」
    「俺は園ミオ、超高校級の幸運だ!
    シネマにぷらむだな、これからよろしく!」
    ミオは明るく挨拶を返してくれマシた。
    「幸運…ということは、抽選で選ばれたんデスか…!」
    「運がとってもいいんですね♡ すごいですん♡」
    「へ、へへ…! そうだろ!
    そうだ、挨拶終わったら一緒に美術館回らないか?」
    「は、ハイ!よろしくお願いしマス!」
    「じゃあまた後で!」
    一緒に回ろうと約束してくれたり、ミオはとても親しみやすい人デス!

    「次はあの人に声を掛けにいきましょう♡」
    またぷらむチャンに引っ張ららて、着物を来た男の人デス。

    「シネマさんにプラムさん、だよね。」
    「わわっ、どうしてわかったんですかぁ?」
    「ふふ、さっきの自己紹介が聞こえててね。」
    「そうだったんデスか…!」
    挨拶が聞こえてたなんて、少し恥ずかしいデス…!
    「僕は微笑山桜、一応探偵をしているよ。」
    「探偵さんなんですかぁ? お若いのにすごいですん♡」
    「そうかな?少し照れるよ。ありがとう。」
    山桜サンは優しそうな笑顔が絶えない、柔らかくて頼もしそうな人デス!

    次は2人組の、黒髪のメガネをかけている男の人と、オレンジ髪の長身の男の人に声を掛けマシた。
    「はじめましてっ、超高校級のコンカフェ嬢のぷらむですん♡
    よろしくおねがいしますん♡」
    「超高校級の映画レビュアーのシネマ・フィルムービデス…!」
    「ふぃるむーび君にぷらむさんだね、覚えたよお。
    ボクは上坊寺咲馬と言うよ、超高校級のトルソー職人って呼ばれてるんだあ。よろしくねえ。」
    「私は戎珠薬鳴!薬師やってまス!宜しくネ!」
    「さくまくんに、すくなくん♡ 覚えました♡
    2人とも素敵なお名前ですん♡」
    「アー⋯、一緒にいるということは、2人も元からの知り合いだったんデスか…?」
    「そうですネ!咲馬とは昔からの付き合いで、相棒なんですヨ!」
    2人とも優しくて、咲馬さんはおっとりしてて、珠薬鳴さんは明るい人デス。
    そして何より、仲の良さそうな2人デシた!

    次は白髪の身長が高い男の人に声を掛けに行きマシた。
    「ワタシは白百合ヶ原亜荻、超高校級のバードウォッチャーと呼ばれています。
    気軽にニックネームのボンとお呼びくださいな。」
    亜荻… ボンチャンはニッコリとビューティフォーなお辞儀を見せてくれマシた!
    「ぼ、ボンチャンデスね…!
    ミーはシネマ・フィルムービデス…!超高校級の映画レビュアーと呼ばれていマス!」
    「超高校級のコンカフェ嬢のぷらむですん♡
    バードウォッチャーって、鳥さんを観察する人のことですよねぇ、なんだかかっこいいですん♡」
    「そうですか?ワタシは鳥サマの方が魅力的に感じます。」
    「鳥さんが好きなんですかぁ?」
    「ええ、鳥サマはワタシの人生であり、憧れですので。
    二十歳には鳥サマになれるような人生設計もできているのですよ。」
    「それはすごいですん♡」
    ボンチャンは上品で、そしてなんだかすこしミステリアスな人デシた!

    次は紫髪の長身の男の人に声を掛けにいきマシた。
    「はじめまして、超高校級のコンカフェ嬢、ぷらむですん!」
    「超高校級の映画レビュアー、シネマ・フィルムービデス…!」
    「俺は超高校級のオカルト研究者、珈乃霊也ッす。」
    「オカルト研究者ってコトは、ホラーが好きなんデスか?」
    「はい、大好きッすよ。
    そんな質問するってことは、シネマくんもオカルトに興味があるんすか?」
    「エートゥ、映画を見るコトが好きで… ホラーもよく見てるんデス。」
    「成程、では好きなホラー映画について教えてくれな… あぁまだ挨拶終わってないっすよね、すんません。」
    「イエ!全然大丈夫デスよ、お気遣いありがとうございマス…!
    ミーも霊也サンと話したいので、また今度お話しまショウ…!」
    「それなら、時間のある時にお願いします。オカルトも、人の話を聞くのも好きなので。」
    趣味の合う人と出会えて良かったデス!

    次に声を掛けたのは、白いメッシュの入った黒髪の男の人デシた。
    「コンニチワ〜!古結廉ですよ!
    仲良くしてくださいねェ〜!!」
    「ミーはシネマ・フィルムービデス…!」
    「ぷらむは超高校級のコンカフェ嬢、ぷらむですん♡
    もし良かったら、れんくんの才能を聞いてもいいですかぁ?」
    「ア!申し遅れました!ボクの才能は人形作家ですよォ!」
    「わぁ!ぷらむ、ぬいぐるみさんもお人形さんも好きなんです♡」
    「わ〜!!!そうなんですか!では今度一緒にぬいぐるみサンについて話しましょうよォ!」
    「いいですねぇ♡ ぷらむ、楽しみですん♡」
    レンは好きにまっすぐな人で、ぷらむチャンも楽しそうで良かったデス!

    次は少し変わった学ランを着た男の人に話しかけにいきました。
    「こんにちは、テルコは見好テルコ!超高校級のライフセーバーだよ。よろしくね!」
    「ライフセーバーなんですかぁ? すごいですん♡
    あっ、ぷらむは超高校級のコンカフェ嬢で、ぷらむって言いますん♡」
    「ミーはシネマ・フィルムービで、超高校級の映画レビュアーデス…!」
    「困ったことがあったらテルコを頼ってね、いつでも助けるよ!」
    「わあ♡ テルコくんが助けてくれるなら心強いですん♡」
    「それなら良かったよ!」
    テルコは気さくで明るい、頼もしそうな人デス!

    次はピンクとオレンジのグラデーションのかかった長髪を一つにまとめた男の人に声を掛けマシた…!
    「ハロー、超高校級の映画レビュアーの、シネマ・フィルムービデス…!」
    「超高校級のコンカフェ嬢のぷらむですん♡」
    「こんにちは!ボクは超高校級の選挙管理委員、和平紅葉です!
    やさしいのでどんな呼び方でも許してあげます!」
    「じゃあ、くれはくんって呼びますん♡」
    「で、デハ、ミーはクレハと呼ばせてもらいマス…!」
    「それでは他の人の挨拶を済ませてきてください!」
    「わ、わかりマシた…!」
    クレハは、なんだか妙な迫力のある人デシた…!

    次は紫色のメッシュの入った白髪をひとつにまとめた男の人に声をかけにいきマシた!
    「ハロー、ミーはシネマ・フィルムービデス、ミーは超高校級の映画レビュアーとして認められた者デス…!」
    「ぷらむは超高校級のコンカフェ嬢として認められたぷらむですん♡」
    「超高校級の検事、射手園一宰と申します。以後お見知り置きを。」
    「検事さんなんですかぁ? すごいですん♡」
    「…いえ、なるべくしてなったのですから、超高校級に選ばれることなど当然です。」
    「それも素敵ですん♡」
    「…………そうですか。」
    な、なんだか冷たい人デス…!
    「…早く、他の方へも挨拶を済ましてこればどうですか?」
    「わ、わかりマシた…!」
    そう言われて、逃げるようにヘッドホンを首にかけている男の人に声をかけに行きマシた…

    そして、声をかけようと思ったのデスが…
    「ごほ、ゴホッ」
    突然咳き込んでしまいマシた!
    「だ、大丈夫デスか…!?」
    「ぷらむにできることがあったら、言ってください…!」
    「……大丈夫、もう治ったと思ってたんだけど……」
    「本当デスか…? ミーにできるコトは… ア、ミーは超高校級の映画レビュアーとして認められた、シネマ・フィルムービデス! ミーにできるコトはありマスか?」
    「ぷらむはぷらむですん!超高校級のコンカフェ嬢ですん♡
    ぷらむもできることがあれば手伝いますん♡」
    「大丈夫だって…… はあ、僕は超高校級の幸運、大羊遥輔…… これでいいでしょ…」
    遥輔サンは大丈夫と言っていマシたが… やっぱりチョット心配デス!
    「本当に大丈夫なんデスか…? 心配デス!」
    「大丈夫だから…… わかったら放っておいてよ…」
    「で、デシたら… 気をつけてくだサイね…!」
    「何かあったら、いつでも頼ってくださいね♡」
    心配デスが、他の方へ挨拶をしにいくことにしました…!

    次は全身に白をまとった小柄な人に声をかけにいきマシた。
    「ハロー、ミーは超高校級の映画レビュアーとして認められマシた、シネマ・フィルムービデス…!」
    「ぷらむはぁ… 超高校級のコンカフェ嬢として認められました、ぷらむです!」
    「夢栞まどろと申す者で御座います。超高校級のメランコリーとお呼ばれしております、以後、よろしくお願いしますです。」
    「メランコリーってコトは… ユーウツってコトデスか?」
    「そうで御座いますです。憂鬱の象徴として超高校級のメランコリーとして選ばれたので御座います。」
    「…関節とかはどうしたんですか?」
    「それはわたしが義手と義足をつけているからで御座います。もしかしたら、それがメランコリーと呼ばれる由縁なのかもしれませんです。わたしには性別もありませんですから。」
    「性別がない… ジェンダーレスデスね…!」
    なんだか、掴みどころのないミステリアスな人デシた!

    次は背の低い、髪色が三色に分かれている女の人に話しかけにいきマシた。
    「ハロー、ミーはシネマ・フィルムービ、超高校級の映画レビュアーデス…!」
    「わ…っ! こ、こんにちはなのです…!
    超高校級の保育士、苗字は胡桃、名は暁奈、胡桃暁奈なのです、よろしくなのです!」
    「…ぷらむは、超高校級のコンカフェ嬢のぷらむです!」
    「わぁ!ぜひ仲良くしてなのです!」
    「コチラこそ、ぜひお願いしマス…!」
    「……よろしくです…!」
    「保育士ってコトは、キッズが好きなんデスか?」
    「はいなのです…! 昔から小さい子とか、物とかが大好きで… 今もずっと大好きなのです! だから好きなものに近くで触れ合える仕事につけて、幸せなのです。」
    アキナは柔らかい笑顔を浮かべてそう言いました…!
    ミーも好きなこと… ムービーをレビューすることを仕事にできているので、その気持ちがよくわかりマス…!
    「それはとてもファンタスティックなコトデスね…!」
    「ありがとうなのです!」
    アキナはじゃあまたと、ニコニコと手を振って見送ってくれマシた!

    次は黒いパーカーを羽織った女の人に声をかけにいきマシた。
    「ミーはシネマ・フィルムービで、才能は超高校級の映画レビュアーデス…!」
    「…ぷらむはぷらむです、超高校級のコンカフェ嬢をやってます!」
    「八橋志彩、超高校級の図書委員。
    …まあ、よろしく。」
    「よろしくお願いしマス…!」
    「えーと、もう他の人のところ行ったら?
    ぼく、もう話せることないよ。」
    「えーと、じゃあ、次の方に挨拶してきます!」
    志彩サンは悪い人ではないデスが、少し素っ気ない人デシた…!

    次は作業服を着た女の人に声をかけにいきマシた。
    「やあ、アタイはドリー・グルーバーってんだ。
    超高校級の現場監督やってるよ。」
    「ヘエ、現場監督デスか…!
    ミーは超高校級の映画レビュアーをやってます、シネマ・フィルムービデス…!」
    「…ぷらむは超高校級のコンカフェ嬢をやってます、ぷらむです!」
    「シネマにぷらむだね。オーケー、覚えたよ。
    まー、困ったことがあったら、頼ってもいーけど?」
    「それはとても心強いデスね…!」
    ドリーはミーの言葉を聞くと、すぐに美術館の内装を観察しマシた。プライベートでも仕事に関連することに興味を示していて、すごくマジメな人だと思いマシた!

    次は茶髪の背の低い女の人に声をかけに行きマシた。
    「シネマさんにぷらむさんね? 聞いていたわ。
    私は梶原美言、超高校級の年齢詐称よ。」
    美言サンにも聞かれてたんデスか…!と思っていたら、超高校級の年齢詐称…?
    「エートゥ…年齢詐称って、どういう才能なんデスか?」
    「そのまま受け取ってもらって良いわ、その名の通りのことしかやってないもの。」
    「梶原……サンは、いったいいくつなんですかぁ?」
    「あら、女性にそれを聞くの?
    …そうねぇ、18歳、かしらね。今日のところは。」
    「え、エート… で、デハそういうコトで…」
    なんだかとってもミステリアスで、チョットブキミな方デシた…!

    次に声をかけたのは、緑髪の黒いマスクをした女の人デス。
    「ハロー、ミーは超高校級の映画レビュアー、シネマ・フィルムービデス…!」
    「ぷらむは超高校級のコンカフェ嬢のぷらむです!」
    「超高校級の美化委員、美鏡柚里よ。
    …これ以上話すことはないわ。」
    「オォ…… そうデシたかそれでは、また後で…」
    「…ええ、機会があれば、ね。」
    ユズリは少し素っ気ない人デシたが、きっといい人デス!

    最後は赤いインナーカラーに紫色の髪の女の人に声をかけマシた…!
    「ハロー、ミーはシネマ・フィルムービデス…!超高校級の映画レビュアーとして認められた者デス。」
    「アタシは… 麻薙椛、ただの吹奏楽部。
    …そこの、ちっちゃい方は?」
    「ぷらむはぷらむです、超高校級のコンカフェ嬢です!」
    「椛サンは、何の楽器を担当してるんデスか?」
    「基本的になんでも弾けたから、特定の楽器を担当してた…なんてことはなかったよ。」
    「それは凄いデスね…!尊敬しマス!」
    ミーは音楽についてはそんなに詳しくはないデスが、椛サンが凄い人だというコトはわかりマシた!

    全員に自己紹介が終わって直後、ピンポンパンポンとチャイムが鳴りマシた。
    『館内放送、館内放送!
    来館者のミナサマは、二階にある第一展示室へお越しください!
    繰り返します………』
    オー!これからクールな作品をここにいる人達と見て回れると思うと、先程よりももっとワクワクしてきマシた!
    「エレベーターは…… あっちだね。」
    「広くて少し迷ってしまいそうだわ。」

    エレベーターは2つだけで、階段もなかったので、順番で二階へ向かいマシた。

    そんなに時間もかからないで二階に着き、踊る足取りで第一展示室の扉を開きマシた。
    既に数人が入っている部屋に足を踏み入れると、ゴージャスな額縁の中にドリーミーな色遣いの、今までに見たコトのない絵画が並べられていマシた。
    ただ、そんな芸術品よりも一層目を惹かれたものは、とてもシンプルな、左右が白と黒で分かれているトラが描かれただけのタペストリーデシた。
    あまりに異質で、ブキミデス。
    ソレに惹かれていたのはミーだけでなく、隣にいたぷらむチャン、そしてウィーよりも先に部屋に入っていた人達、そして、後から入ってきた人達もデシた。

    「全員入ってきたよね?
    じゃあ説明始めちゃうよ!」
    突如ともなく声が聞こえ、周りを見回しマシたが、スピーカーらしきモノは見つかりませんデシた。
    「オヨヨ… この声は一体どこか聞こえてるんですかネ……」
    「ここからだよ!ついさっきまでオマエラが全集中してた、ここからだよ!」
    その言葉の通り、タペストリーの裏から声が出てるように聞こえマス。
    「…掛け軸が喋ったのです!?」
    「いや、多分裏にスピーカーがあるだけじゃないか?賭けてもいいぞ!」
    「どうしてこうも夢をデストロイする発言が飛び交うのかな〜。表情で遺憾の意を表せないのが残念だよ。
    で?早速説明に入ってもいいかな?」
    た、確かに、演出に文句を言って本題に進まないのは、盛り下げる要因デス…!
    「デハ… 早速本題に入ってくだサイ…!」
    「そうだよね、そういうのはさっさと言っちゃった方がいいよね!
    じゃあ早速… オマエらにはこれから、ここで無期限の共同生活を送ってもらいます!
    もちろん十分な生活水準を満たしたものを保証するよ。」
    「なにを言ってるんですか? いくらやさしいボクでも、さすがに看過できませんよ!」
    「監禁は犯罪ですん! 解放してください!」
    「ボクだってそこまで鬼じゃあないからさ、帰れる方法を一つだけ用意したよ。
    この美術館ではルール…言うならば秩序を守ってもらうんだけど… 簡単に言えばその秩序を破ってもらえれば、退館させてあげるよ。」
    「その… 秩序を破るって、どういうことなのです…?」
    「それはね……… 人が人を殺すこと、だよ。
    殴殺刺殺撲殺惨殺焼殺圧殺…… 手段はどんなものでも良いから、誰かを殺せばここから出られる。
    簡単なことでしょ?」
    一気に場が静まり返りマシた。
    …意味がわかりマセン。急に人を殺せなんて言われても、ゾワゾワと全身を寒気が通り抜けるばかりで、声が出マセン。
    「こ、殺せなんて… 無理に決まってるよぉ!」
    ヒヤリと冷たい沈黙を破ったのは、咲馬サンの言葉デシタ。
    「上坊寺の言う通りだ!いきなり殺すだなんだなんて… 受け入れられる訳ないだろ!」
    「何言ってんの? 神隠しの噂なんてある美術館に来ておいて、命の危機が迫った途端騒ぎ立てるの?
    それはよろしくないんじゃないかな。」
    確かに、その通りデス。危険な目に会う可能性は十分にありマシタ。それを理解してこの美術館に来たのはウィーです。
    「というか、さっきまで入れたのだから、帰れるんじゃないかしら?」
    「バカだなー、エレベーターを停止させたに決まってんじゃーん!そもそも出入口に近づくこともできないよ。
    ボクはそんなにぬるくはないからね!
    それとね、プレゼントもあるよ!」
    「…いい予感しないんだけど、何?」
    「本当は直接渡したかったんだけど、生憎動ける身体がなくてね… 右手側の机をご覧ください。」
    言われた通りに机を見ると、手のひらサイズの黒い機械のようなものが20台、それの前にはウィーの名前が書かれたプレートが置かれていマシタ。
    「自分の名前が書いてある機械をとってね!」
    その言葉に従って、シネマ・フィルムービと書かれたプレートの後ろの機械を、手に取りマシた。
    「それは電子式パンフレットだよ。
    持ち主の名前やら、この美術館のルールやらが書かれてるから確認しといてよね!
    ルール違反は死という名の罰を与えるから、やるなら覚悟してやってよね!
    知らなかった、なんて言い訳は、通用しないからね。」
    未だに唖然としながら、ミーに与えられたパンフレットを握りしめていマシた。
    思い出作りなんていう理由で、訪れるべき場所ではなかったという後悔と、ぷらむチャンを巻き込んだという後悔がミーの中で入り交じって… 罪悪感に埋めつくされてしまいそうデス。
    だからせめて、巻き込んでしまったぷらむチャンは、絶対に守ろうと、新たに決意を固めマシた。
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