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    jrumnotk

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    jrumnotk

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    昔描いた小説 少し修正しました✍️

    ウサギさんは、「好き」「抱きたい」「したい」と、自分の気持ちを言葉にしてストレートに伝えてくる。

    でも、ここ最近は「好き」とかそういう愛情表現の言葉は言ってくるけれど、「抱きたい」とか「したい」とかそうゆう言葉はあまり言わなくなった。

    ウサギさんは分かっているんだ。
    ウサギさんが俺を抱きたいって思ってる時の表情や仕草を、俺が感じ取れるようになってきてることを。だから、敢えてウサギさんは言葉にしないんだ。



    「ちょっと、ウサギさん!今洗い物してるから!邪魔しないでよ!」

    「やっと原稿があがったんだ。美咲補給させろ。」

    洗い物をしている俺の背後から抱きついてきて、俺の家事を妨害するウサギ。あぁ、また始まったかと受け流しながら俺は洗い物を続ける。

    このやりとりは日常茶飯事。
    問題はここから。

    昔だったら、俺の都合なんかまるで無視して、洗い物をしてようがエプロンの中に手を入れられて、なし崩しに事に及んだりしていた。

    けど今は。


    「……美咲」
    「…っ…!!」

    美咲補給とか言ってた時とは違う、甘い声。
    榛色の瞳が、静かに俺を捕らえている。


    昔の恋愛超初心者の俺だったら気付かなかったであろう、些細な変化。
    ウサギさんへの【好き】の気持ちを自覚した今だからこそ、俺を見つめる表情や、声を聴いて分かる。


    ウサギさんが、俺に欲情してるってこと。


    「〜〜〜っもう!ほら!原稿終わったなら早く寝る!ここんとこ徹夜続きだったろ?!お風呂もう沸かしてあるから入ってきなよ!」

    恥ずかしい気持ちを振り払うように、俺は大袈裟に声を出した。

    「……。」
    ウサギさんは何も言わずに、俺の腰に回していた手を離して、浴室へ向かっていった。

    なんとかこの場は凌げたけれど、ウサギさんがお風呂から上がってきた時が問題だ。

    ウサギさんは絶対に、【ウサギさんが俺を抱きたがっている】ってことを、俺が自覚しているって分かっている。
    だから、俺がどんな反応をするのか楽しんでいるんだ。

    本当にムカつく。
    俺は、いつまでたってもウサギさんに翻弄されっぱなしだ。

    一矢報いたい。
    俺だって、何時迄も子供じゃない。受けてたってやる!ウサギを襲う目標だって忘れたわけじゃねーからな!

    そんなことを色々ぐるぐる考えていたら、いつのまにか時間がたっていたようで、ウサギさんがお風呂から上がってきた。

    「…美咲、風呂空いたぞ。」

    「あ、うん。ありがと…」

    ……あれ?
    さっきまでのウサギさんと、なんだか違う。
    欲に濡れた瞳も、声も、今は普段通りだ。

    「…疲れたからもう寝る。おやすみ。」
    「お、おやすみ…。」

    え?!さっきのあれはなんだったんだ?!俺の勘違い?と思わずにはいられないくらい、ウサギさんはそそくさと自分の部屋に行ってしまった。

    拍子抜けとはまさにこのことかと思いながら、ふと時計を見ると針は22時を指していた。

    早く寝なければと思い、浴室へ足を進め、着ていた服を脱ぎ、悶々とした気持ちで湯船に浸かる。
     
    「………俺の勘違い…だったのかな…」
    思わず言葉が出てしまい、これじゃ俺が抱かれたがってるみたいじゃん!と恥ずかしくなりザブン!と湯船に顔を潜らせた。

    でも、さっきの台所でのウサギさんのことを、忘れよう忘れようと意識すればするほどに、余計に鮮明に思い出されるあの声。

    『……美咲…』

    「…〜〜〜〜〜!!」

    どうしよう、さっきのウサギさんの声が頭から離れない。
    低くて、でも甘くて。
    俺の鼓膜から、全身を犯すみたいなあの声。

    ウサギさんに幾度と抱かれた俺の身体が昂るのは簡単だった。

    「…っ……」

    ウサギさんはもう寝ただろうか。
    物音がしないし、きっと寝ているだろう。いや、寝ていてくれ!とどこか冷静な気持ちな自分がいることに気付きながらも、俺の手は自身にいつの間にか伸びていた。

    「ん……ッ…」

    人間、一度欲望に負けると弱いもので。
    唇を噛み締めて、声が漏れないように必死に耐えながら、自身を慰める。

    ウサギさんに抱かれるようになってからは、自分でする必要も無くなったから、自慰は久しぶりだった。

    「…ん…」

    俺だって男だから、自慰のやり方は勿論わかるけど、なんだか違和感を感じた。

    「…っ…ん……っ…?」  


    え、嘘だろ、なんで?!
    気持ちいいのに、前とやり方は変わっていないのに。

    予想だにしてなかった展開に俺は焦った。

    (イ…イけない…!!!!)

    自分の身体だから、自分の気持ちいい所は誰よりも分かっているはずなのに。自分の弱いところを刺激しても、なんだかもう一押しが足りない。

    「………っ…ん……!」

    もう少し、もう少しなのにと強い刺激を求めて思考回路が霧散していく。

    早くこの熱から解放されたくて、我を忘れて浴槽の湯がチャプチャプと激しく音を立てていることにも気づかずに、自身への刺激を強めた。

    「あ……もう……だめ、……ン…ッ…!」

    必死に快感を拾い上げて、やっとこの状態から解放される。
    そう思ったその時ーーーーーーーー


    「ずいぶんと気持ちよさそうだな、美咲。」


    聞こえるはずのない声が、浴室のドア越しに聞こえてきた。
    寝たんじゃなかったのかと、急速に熱に浮かされた脳内と身体が冷えていくのを感じた。

    「え…ウサ…ギ…さん…?寝たんじゃ…なかったの…?」

    恥ずかしさと、居た堪れなさで泣きそうになりながらも声を絞り出してドア越しに尋ねる。

    「……俺が思わせぶりなことをしたのに何もせずに寝たから、一人で悶々としてるんじゃないかと思って。」

    「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

    やられた。要するに俺は、ウサギの掌の上でまんまと転がされたのだ。
    ムカつくムカつくムカつくムカつく!!!このバカウサギ!!!

    怒りに震えているとバン!と激しく浴室のドアが開いてウサギさんが近づいてきた。

    「えっ…!?ちょ、入ってくんな…!」
    情けない姿を見られたくなくて、思わず湯船の中で身体を丸める。

    「美咲、それ辛いだろ?今楽にしてやる。」
    「はぁ?!調子に乗んなクソウサ…ちょっ…!っぁ!!」

    寝巻きが濡れるのも構わず湯船に入ってきて、俺を捕らえたウサギさんから、自身をギュッと握り込まれて思わず声が出た。

    俺の弱いところを知り尽くした、ウサギさんの細くて長い指が容赦なく自身を攻め立てて、鈴口に軽く爪をたてたとき、俺の肩が大袈裟にビクン!と揺れた。

    「……イっていいぞ?」
    「や…やだ…ッ……あ!ッ…」

    耳を甘噛みされながら、絶頂を促される。
    やばい、
    出る、
    無理、気持ちいい。

    さっきまで中々イけなかった自身は、ウサギさんに触られるといとも簡単に限界を訴えてきた。

    「で、る…!て、はなして…!や…っ…!!っ、ん、~~っあ!!っ〜〜ん…っ…!」

    悔しい、
    いやだ、
    負けてたまるか、と必死に快楽に抗おうとしたけれど、ウサギさんに教え込まれた快楽に勝つことは出来ずに、俺は呆気なくイってしまった。


    「……気持ちよかった?」 


    バカウサギにまんまと翻弄されたことが悔しくて、キッとウサギさんを睨みつけたけれど。


    ーーーーあ、またこの目。
    ウサギさんの榛色の瞳が、欲望に揺れている。

    きっと、このままここで抱かれるんだ。
    そう確信した俺は、せめてもの抵抗で、湯船に浮かんでいたアヒルのおもちゃを、ウサギさんに投げつけることしか出来なかった。
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