仇討まさかこんな所で
父さんの仇の話が聞けるなんて思いもしませんでした
私に「時には敵を許し、受け入れる」と言う事を教えてくれた父さん
強さだけではなく、優しさも兼ね備えた父さん
ただ私の父さんというだけでなく
ヒーローの中のヒーローと言っても過言ではない男
それを殺した相手が
今私達の宇宙に侵略しようと企んでいるのですか
絶対にそんな事はさせない
もしあなたが・・・いやお前が私に許しを求めたとしても
私はお前を味方に・・・友人にするなどということはできません
お前なんかを友達にするくらいなら死んでしまった方がいい
そーか・・・そーだったんだな・・・
俺達の親父を殺した奴が今ものうのうと生きていて
その上裏宇宙だかなんだかの統一だけでは飽きたらず
今度はこっちの宇宙にまで手出しするってハラか
あの日俺に「絶対負けないヒーローになれ」と言い残し
明けの明星へ向かって飛んでいって二度と帰ってこなかった親父
俺達自慢の父親であり、ヒーローの誇りとも言うべき男
負けるものか。決して
親父の言葉、この俺の名において
俺はてめぇをぶっ潰す
父さんが、母さんが、俺達が受けた今までの痛みを味わえ
てめぇのしてきたことを、生まれ変わって償え
私は父さんの姿を見た記憶がありません
父さんがいかに素晴らしい人であったかについて
兄さんやその他大勢の方々から聞いただけです
それでも私は父さんを、誇り高く立派な人だと思っています
「何時いかなる時も己を鍛えろ」と願い、私にこの名をつけた父さん
写真だけでしかその姿を拝見したことのない父さん
でも、父さんを殺した奴の名前が分かった以上
私は兄さんと共にそいつを叩き潰さなければなりません
いや、叩き潰す
正直私の今の力量で倒せるかどうかは不安でたまらない
だがやらないよりはやるほうがいいと私は考える
いずれやってくる決戦のときまでに力量をあげ
最善を尽くし、貴様を倒す
私は、俺は、私は
決してお前を許さない