Night Partyの裏側リィン、リィンと鐘がなる。
はじめは小さな音でゆっくりと。それが少しずつ大きくそして早くなっていく。
リィンとなる鐘の音が頭のなかでこだまする。
その響きとともにゆったりと意識が浮上して、俺はここちよく目を覚ます。
もう何年もそれは続いている。
瞬きを2回して、首を左右にまげて少しずつ意識をはっきりとしだす。
まだシンと静まり返っているファルコンの部屋の中。
いつの間にか頭までかぶっている布団から顔をだして、しばらく耳を澄ませば、スーッ、スーッと規則正しい寝息が聞こえてくる。
まだ太陽が東に顔を出さない時刻だから、明かりは枕元にともっているダウンライトのみで、薄暗い視界の先にある隣のベッド。
頭まで布団をかけた寝姿が先ほどまでの自分とそっくりであろうことに喜びを感じながら、できるだけそろりと上体を起こして布団から抜け出した。
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