夫夫生活⑧ 七夕編「うきき、それはなんだ?」
葉に何かを付けようとしている🔮の姿を見て🐏が声をかける。
🐏からの問いかけに、「これ?これは七夕だよ。日本は願い事を紙に書いて、笹の葉に吊り下げるの。」と🔮は答える。
よく見てみると、しっかりとした笹が飾られており、葉の部分に色とりどりの紙がぶら下がっている。
「ほう…面白いな。日本は独自の文化を築いているのか。」と興味深そうに眺める🐏。
[おれの可愛さでみんなをメロメロにする!]
[ネギが空から毎日降ってきますように]
その中には🔗や🎭が書いたであろう短冊もぶら下がっている。
「願い事を書くってところが好きなんだよね。この紙、短冊って言うんだけどこれもいろんな色があって可愛いし」と言う🔮が「ふぅふぅちゃんも書きなよ」と🐏に紙とペンを渡す。
可愛いものが好きな🔮らしい理由だなと思いながら🔮の頭を撫でる🐏。
「いいな。ちなみに、うききは何を書いたんだ?」と受け取りながら訊ねてきた🐏に「平和が欲しい」と答える🔮。
「ははっ!うききらしいな!」と大きく笑いながら、自分は何を願おうかと悩みだす🐏。
一度悩みだすと時間を忘れて考え込んでしまう🐏のために、🐏用の紅茶と自分用の珈琲を淹れにいく。
真剣な表情をする🐏が好きな🔮は、隣に座り頬杖つきながら横顔を眺める。
少しして、書き終えた短冊を手に取り笹にぶら下げるために立ち上がる🐏。
何を書いたのか気になった🔮は🐏の手元を覗き込む。
[最愛の人の願いが叶いますように]
書かれた内容に、「おれのこと大好きすぎるでしょ…」と顔を赤らめながら🐏の胸に顔を埋める🔮。
そんな🔮を包み込むように抱きしめて、額や頬、口にKissを落とす🐏。
🔮[また貴方と恋に落ちたい]
🐏[輪廻を繰り返そうと、幾度となく君と添い遂げたい]
短冊の裏側に書かれた文字に二人が気づくのは、またのお話。