夫夫生活③珍しく🐏とケンカをして家を飛び出し、怒りが収まらずBARに足を運ぶ🔮。
お酒を飲むと蕩けてしまうため、🐏には外では飲まないように言われているがヤケ酒をしてしまう。
小さく愚痴を零しながらカウンターで飲んでいるとどこかから視線を感じ、🔮に見惚れている男と目が合う。
近づいてきたその男に「隣に座っても良いかな?」と尋ねられ少し悩んだ🔮だが、たまには羽目を外しても良いかと思い「どうぞ」と答える。
🐏以外から賛美の言葉を受け取ることがめっきり減っていたので、男に容姿や佇まいを褒められお酒がすすむ🔮。
熱心に口説いてくる男を見て、俺もまだまだいけるじゃん♪と少し気分が良くなった🔮は「はあ…ちょっと酔っちゃったかも♡」と口にし、男の手に触れようとした。
が、その手は男に触れることなく機械の赤い手に阻まれる。
「言う相手を間違えているぞ、少しおイタが過ぎるな?」と頭の上から聞き慣れた大好きな優しい声が聞こえ、🔮は声を出そうとするも口元を押さえられて名前を呼ぶことが出来ない。
手の主である🐏は目の前の男に「随分と迷惑をかけていたようだ。この酔っぱらいは我のパートナーでな、君の出る幕はないんだ。すまないが今日の出来事は忘れていただいても?」と凄みをきかせた低い声で言い放ち退散させる。
あまり外ではそういう発言をしてくれない🐏の口から出た言葉と、迎えに来てくれたという事実にさっきまで怒っていた感情なんて何処かに飛んでいってしまうくらい喜ぶ🔮。
嫉妬で気がたっていた🐏だが、目を輝かせながらあまりにも嬉しそうな顔をしている🔮を見て拍子抜けしてしまう。
苦笑しながら手を差し出し「さあ、我が家へ帰ろうか」と声をかける🐏。
🔮はその手を取り、腕を絡ませながら帰路を共にする。
帰り道では🐏が「正直あのやりとりを見た時は気が狂いそうだったよ…許されるのなら、あの台詞は我だけにしてほしい。」と苦虫を潰したような顔をしながら話す。
「ひひ、もう絶対に他の男には言わないよ。でも、俺ほんとに怒ってたんだからね?」と言う🔮に「すまない…」と申し訳なさそうにする🐏。
「じゃあ…帰ったら俺をいっぱい甘やかしてね♡」とあざとく耳打ちをする🔮に「おーけー、マイプリンセス」と返しながら今夜は長くなりそうだと思う🐏であった。