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    こなもの。

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    こなもの。

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    好意の真意(クロパパ)
    短めのお話が読みたかったので書きました!これくらいの温度感のクロパパ、あと三万字ください!!!!!

    ##GHS
    ##クロパパ
    ##文章

    好意の真意(クロパパ)ホテルが寝静まる深夜、二階のバーで飲んでいるのはミイラ父ちゃんとクロックマスターだ。
    クロックマスターは既に酔いが回っており、半分夢うつつで酒を飲んでいた。
    酔うと時の支配者としてのあり方を揚々と語り出したり、過去に比べ力が出ないからもうダメじゃと嘆いたりする──酒を飲んで一喜一憂するクロックマスターを見ているのが、最近のミイラ父ちゃんの楽しみだった。


    「私……最近ここに来るのがとても楽しみなんですよ……」
    「そう……それは何よりじゃ……ムニャ……」

    ……何故だか分かりますかな?

    ミイラ父ちゃんが呟いた言葉は、バーカウンターに突っ伏して寝掛けているクロックマスターには届いていないようだった。

    「……貴方のことが好きだからですよ」


    ふっ……と、自嘲気味に笑って、ミイラ父ちゃんは席を立った。椅子を直してクロックマスターの方を見れば、クロックマスターはポカンとした表情でミイラ父ちゃんを見上げていた。

    「……は?」
    「おやおやおや……」

    クロックマスターがパチクリと瞬きする。顔を見合わせて、数秒。

    起きていたんですか?とミイラ父ちゃんが微笑む。その瞳が全く笑っておらず、クロックマスターはゾクリと身震いをした。

    「いや……酔いが覚めたん、じゃが……」


    ミイラ父ちゃんはハッハッハと何でもないように笑う。その表情からは感情が読み取れず、クロックマスターはグッとたじろいでしまう。

    そうしている間にミイラ父ちゃんが、私はこれで失礼しますなぁと言ってバーの出口に向かった。

    クロックマスターがなんと声を掛ければ良いか考えあぐねていると、ミイラ父ちゃんは出口前で振り返り、これからもよろしくお願いしますなぁ……と言い残して、出ていった。

    残されたクロックマスターはミイラ父ちゃんの真意が分からず、ウーン?と頭を抱えながら、残りのグラスを呷ったのだった。

    おわり。
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    Replies from the creator

    こなもの。

    DONE迷界リセット(🚖🎲)
    ※迷界のホテルが火事でリセット、ループする前提のタクルー文章です。
    (※何でもいい人向け)(※自宅設定強め)(※死描写あり)

    我が家のタクルーが仲良くなったキッカケ、かもしれないお話です。
    迷界リセット(🚖🎲)「タクシーさん、どこ行くの??」

    住人達が寝静まる深夜。ホテルの正面扉をソッと開けたタクシーに、後ろから声を掛けてきたのは、頭に大きなルーレット盤を乗せたルーレット小僧だった。
    急に声を掛けられ、タクシーは思わずドキリとしてしまう。別にやましいことをしている訳ではない。ただ、これから──。

    「……ちょっと、風に当たってくるだけですよ」

    ルーレット小僧の真ん丸の黒い瞳が、タクシーをジッと見据えていた。タクシーはその視線から逃れるように、扉の先へ一歩踏み出す。

    生暖かい風が好きだなんて、タクシーさんって変わってるね♪

    そう言いながら、ルーレット小僧はタクシーの足元をついてくる。おいおい、勘弁してくれよ…とタクシーが帽子を取って髪をかき上げると、それを見たルーレット小僧は、ちょっと悪い感じがして、そっちの方がモテそうじゃない?♪と言った。冗談はよしてくれ…と言う様に、タクシーは目深に帽子を被り直す。
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    珍しくキョトンとするラキオ

    すぐ自分の失言に気がついて慌てるレムナン
    「違う、んです、ごめんなさい、今のは……」
    でももはや言い逃れられないのに気づいて、もう一度小さな声で謝る
    ごめんなさい、汚い、感情を、向けて…とフードの胸元を抑えて顔をしかめる

    ラキオは相変わらず目を丸くしたまま、ことんと首を傾げる
    「汚い、って何?」
    「え」
    「それ君の価値観だよね?」
    例えば、とラキオは人差し指を立てる
    「君、動力炉とか好きだよね…結構花や草も。イートフェチでもあるよね。僕はどちらも好まない。機械油は臭くて汚れるし、土なンか触りたくないし、食欲に乱されたり消化に力を割いてしまうのもごめんだね」
    「人の好きと嫌いって複雑で嫌になるよね。ま、でも違いがあることは君でもわかるだろうに」
    いつも通りベラベラとしゃべり続ける
    レムナンは軽く呆気に取られてこくりと頷いた

    「で、君さ。今僕が述べたようなことを、僕の価値観を突きつけたら腹を立てたことがあるよね。そんなの人によりますよね、口出さないでください、ラキオさんには関係ないじゃないですか!ってさ」
    そうだ 1282