🕯 ラ亻卜キーパーの領分に迷い込んだ幼少期🌸。
怖くて泣いているとぼんやり灯る燈が近付いてくるのに頭を抱え込み見ないように震えていると、優しい声が降ってきた。
「出口…いえ、お家までご案内しましょう」
と優しい眼差しで手を差し出される。
手を重ねると抱きかかえられ、いつの間にか恐怖はすっ飛んでいた。
🌸の恐怖を解すように、拙い優しさで話しかける🕯に初めての恋心を抱く🌸。
その後、数年に渡り🕯の元に通い詰め、危ないから来ないように窘められるのも振り切り毎日のように猛アタックする🌸。
困惑しつつも出来るだけ🌸を傷付けないように言葉を選ぶ🕯だが🌸はお構い無しに「🕯さんしか居ない!」と食い下がる…
「ですが…」
「私の初恋を奪った責任…とってください!!!」
「っ…そ、そろそろ帰る時間ですよ!」
「くっ…ガードが固い…!でも明日も来ますから!!」
そう宣言して大人しく帰る🌸を見送る。明日も、その言葉に🕯は顔を綻ばせていた。