vasucoNo1DONE🦅と🦁と🦖せっかくヒーローなんだからバトルシーンを書きたい!と思って書き始めました。無理でした。ステップ・バイ・ステップ・トゥ・ザ・ステージ禽次郎が二人をみつけたのは、蔦の絡まる雑居ビル、その屋上だった。 月光に浮かび上がる青と黄の閃きを、優れた視力が網膜に焼き付ける。 巨神に与えられた力、その象徴たるスーツに身を包んだ二つの影は、間違いなく禽次郎の仲間のものだ。 共に肩を並べて戦うはずの彼らの手には、薄氷色の刃。その切先は、真っ直ぐ互いに向けられていた。 「何をやっとるんだ、あの二人…!?」 獅子と竜の戦いが始まる。直感した禽次郎は血相を変え、闇に浮かぶ廃墟に飛び込んだ。 *** 「洗剤がない」 喫茶『テガソードの里』が危機的状況に直面したのは、閉店時間のことだ。教会を模した店内に響く呟きは、まさしく懺悔めいていた。今しがた押されたばかりのスイングドアがぱたぱたと空を切る。本日最後の客を見送っていた店長――竜儀は、禽次郎の言葉にぴたりと動きを止めた。 8509 vasucoNo1MOURNING吠と竜儀の話まだ卑屈な吠っちとオカン暴神10~14話くらいの時期に書いたので熊手がいません。ごめんね。色付く帰路自分は透明なのかもしれない。そんなふうに思うことがある。吠にとってはもう、慣れ親しんだ感覚だった。 確かにここに居るのに、誰も自分を見ていない。 指先から透け、輪郭がほどけ、かたちを失うような。寄せては返すその感覚は、ふとした拍子に高く波立つ。そして吠を呑み込んでしまうのだ。 暗く冷たい、深海みたいな自己嫌悪の底へ。 夕暮れの河川敷。草の生い茂る土手で膝を抱えてしばらくが経つ。傾きかけた陽を反射して輝く川面。水切りして遊ぶ子どもたち。 吠はポケットから一枚の紙切れを取り出した。元はぴんと伸びた上質紙だったのに、今では無惨なありさまだ。何度も書き直したせいで薄汚れ、おまけに丸めた跡がくっきりとついていた。 「…履歴書もタダじゃねーってのに」 2700 vasucoNo1DONE同盟🦁🦖の出会い捏造🦖んちも捏造 パパ神も捏造 ぜーんぶ捏造公式で語られる前に書いておこうと思いました。霽れ間に月月のない夜だった。明け方から降り続いた雨が止んでもなお立ち込める暗雲。アスファルトの窪みに溜まった汚水が容赦なく革靴に染みていく。知らなかった。濡れた靴下がこれほどまでの不快感を催すとは。それでも、走り続ける他にすべはなかった。目的地などない。ただ、遠くへ。この街から離れられるなら、辿り着く先は何処だって良かった。お仕着せの胸ポケットに入れたふたつの指輪がかちゃかちゃと音を立てる。擦れて傷がついてしまうだろうか。落ち着いたら、誠心誠意磨きますから。どうか今だけはお許し下さい。 「てが…っ、そ、様…!」 喘鳴混じりの声で唱えた御名。それだけが、足を鞭打ち走らせる、ただひとつの理由だった。 *** 頬を打つ拳を、竜儀は甘んじて受けた。軌道も、威力も、記憶にあるそれとなんら変わらない。だから初撃は耐えたのだ。奥歯を軽く噛み締め、首を動かして衝撃をいなすことで被弾を最小限にした。 6030 vasucoNo1DOODLEレースゲームナンバーワンバトルをして欲しい②余裕ぶっこいて凡ミスする陸王様とうるさい暴神はいて欲しい vasucoNo1DOODLEレースゲームナンバーワンバトルをして欲しい①ガチ勢のツインタワーに挟まれる🔰吠くんはいて欲しい 1