璃玖堂熾弦の小説設定★『鏡極アラン』シリーズ
鏡極アランの下に舞い込んでくる、伝承や因習_或いは怪奇現象によって起こる事件の調査依頼。それを解決するのが主な流れ。
刊行順
▼『鏡極アランと境界の枝垂れ桜』
▼『鏡極アランと四葉の落胤』(上・下)
▼『鏡極アランと鬼灯廻廊』(上・下)
▼『鏡極アランと思考せし弟切草』(上・下)
▼『鏡極アランと黒百合學園』(上)
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◆鏡極堂◆
鏡極アランの居。以前の持ち主である叔父が亡くなった為、彼の物となった。地上二階と地下一階という造り。地下一階は特殊なチカラを持つ者しか入れない。当代では鏡極の名を継いだアランだけである。
【万華鏡】のチカラこそ鏡極堂の主たる証拠であり、怪奇現象を解く為のチカラ。
✤鏡極アラン(きょうごく-あらん)
鏡極堂の主。所謂、超能力である魔眼【万華鏡】の持ち主。その影響かメンタルは強いが体力がない。それと同時に、ごく一般的な高校に通う高校生でもある。
舞い込んでくる依頼の事や、鏡極堂の管理等、その他諸々の雑事は、高一の時に邂逅した流れの道士に任せている。
◤鏡界式◢
鏡極アランという器に宿る別の人格。もしくは万能のチカラ。人間に興味はなく、関心もない。無垢であるが、無情である。どこまでも透明で、凛とし悠然としている。
この人格が表に出る時は、アランが危機に瀕している時だけ。防衛機能としてか、或いは意思をもってかは誰にも分からない。そして、アランにその時の記憶は残ることはない。
✤夢乃朝顔(ゆめの-あさがお)
流れの道士。昔、中国の山奥の仙境まで行って弟子になった。その時の師が太公望が化けた姿だったなど、生涯気付かない。
道士としての力は本物で、アランの【万華鏡】が暴走しない様に制限を掛けている。
鏡極堂の一階で、【夢乃怪奇相談所】を開いている。
✤坂朽乱太郎(さかぐち-らんたろう)
【夢乃怪奇相談所】で働いている助手のような高校生。アランが最初に巻き込まれた案件の被害者。そして、アランの【万華鏡】を朝顔以外で目撃した最初の人物。
筋金入りの不幸体質で、毎度毎度不可解現象に巻き込まれる。アランも朝顔も家事が出来ない為、家事スキルの上達スピードがおかしな事になった。
◆万華鏡◆
鏡極アランの一種の超能力。正しくは魔眼。使用中、当人以外からは、瞳が万華鏡の様に煌めいて見える。実際の視界は、鏡の一欠片ごとにアランが対峙しているモノの可能性と過去の事実を映す。
怪奇現象等の調査にも使えるが、基本はその依頼の過程で発生した戦闘において使用される。