縁結び神社の御使い1ねぇ、知ってる？
縁結びで有名な鳳神社があるでしょ？
そこでお参りをした帰りに、犬の吠えるような声が聞こえたら必ず叶うんだって。


｢そんな噂があるみたいだよ｣
｢手助けをしているのは本当だからな｣
　女子高生達が楽しそうに話している姿を見ながら、司と類は門の近くにある台座に座って話をしていた。
　そんな二人に参拝者は気付かない。
　なぜなら、彼らはこの神社で祀られている神様の使いだからだ。
｢気まぐれだけれど｣
｢全員の願いを叶えてやりたいのは山々だが、それだとオレ達の力が尽きてしまう｣
　神様が信仰されている間は司と類に影響は出ないが、力を使いすぎれば人型を保つことが出来ず眠りについてしまうのだ。
｢でも、噂話の効果って凄まじいよね｣

【類司】現摘水蜜桃「司君，不要這麼緊張！」
「慢一點，你太急了！」
「因為司君很美味嘛！」類撥開他眼睛上淋了油似的瀏海：「不要躲著我。」
「誰躲你了？我都被你困住了，是要怎麼躲？」司橫眉瞪眼。
「但是司君一直在後退。」
「那是你一直撞！啊——」司受不了剛才那一下，閉上眼，咬牙倒吸一口氣。
「我想你早就過了演出時怯場的階段。」
「這不是演出！是、」司別過頭：「只給你看的，其他人都不行。」
「那就好好面對我，讓我欣賞。」類撥開果汁四溢的桃子。
「要做就認真做！別搞那些亂七八糟的。」
「哦？我，亂七八糟？現在亂七八糟的是司君才對喔！」類抹過司脣邊的小河：「很享受，才會這樣吧？」涓涓細水流下凹陷的山谷，再湧上山峰。
「小嬰兒才會流口水，所以司君是……」