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    蜂蜜紅茶

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    不知火夢/大学生 わんじゃダメか?を擦っています

    不知火夢/大学生 不知火くんとは大学の授業で初めて知り合った。別の学部だが、履修登録した授業が一緒だったのだ。他の生徒たちが後方の席に座る中、私と彼だけが一番前に座っていた。話すようになったのは、隣同士で意見交換をする時間を設けられたのがきっかけだった。あれ以来、彼と私はよく話をするようになったのだ。
     聞き上手の彼とはなんでも話せた。お互いどんな勉強をしているのか、どんな課題をやり、授業を受けているのか。アルバイト先の悩み事や、そして時には踏み込んだ――同じ学部の子には話せないような――恋愛相談まで。
    「聞いてよ、不知火くん! アタシの彼氏、浮気しててさ……、なのに、まだやり直したいって、どうしたらいいのかな」
     付き合う前の彼を好きになった時からの事を不知火くんは知っている。だからアドバイスをしてもらおうと思ったのだが、彼は私の手を掴んで顔を覗き込んできた。
    「そんなヤツやめて、わんじゃダメか……?」
     え、と声が漏れる。真剣な表情の不知火くんの顔を見て、冗談でしょ、と笑い飛ばす事は出来なかった。
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