16年間はループに気付いて逃げてた尾の話。人馬の練習をしていた際に、着地地点に誰も居らず、違和感を覚える勘。あれ、前にもこんな景色で、乱きりしんがいて怪我をしたような・・・?夢でも見たのかな。
その後もデジャブを感じつつもつつがなく1年間を過ごす。
また人馬の練習。既視感。違和感。デジャブ。知らない話題。そんなことあったっけ?の話の中心には必ず乱きりしん、または1年は組が関わっているのでは、と気付く。
ループものといえば時期的にサイレン。
屍人といえば目から赤い血。自分の見えている素晴らしい世界に引き込むために、人を襲ってくる(←諸説だっけ?)。そのあたりをメタりつつパロってみたりしつつ。
は組を探して観察すると、彼らはのっぺらぼうになっていた。他にも、学年問わず顔のない人がいることに気付く。声の調子は明るいし、誰も疑問を抱いていない。自分だけがおかしくなったのだろうか?
兵は顔がある。
乱きりしんと関わったことあるか?1年の?会ったら挨拶するくらいかなぁ。1年は組とは?うーん、同じだよ。1年生と関わることってほとんど無いよね。
幻術の類いだろうか、と図書室で調べてみようかなと行くと、そこには顔の無い雷がいた。
鉢が悪ふざけでもしているの?なんのこと?僕は雷だよ。1年は組と仲良かったりする?仲が良いかはわからないけど、最近は乱きりしんに付き合って一緒にいることが多かったかな。
鉢は顔があった。雷の顔だけど。乱きりしんとも関わったことがあるという。3人組が必ずしも関係するわけではない?法則があるのだろうか。要観察。
鏡で自分の顔を確認する。ある。同室に、俺の顔おかしくなってたりしない?と聞くと、寝不足?ちょっと隈が出来てるよ、と心配される。
勘は、1はに会わないように努めながら引き続き観察を進める。やはり、乱きりしんと関わり学園中に話題が提供されると、関わった人の顔がのっぺらぼうになっていく。自分以外でその事実に気付いている人はいない。
メタ的なやつ。
原作・アニメに登場する=勘とは違う世界の住人になる。=赤い水を流すのもどうかと思って、顔が無くなる。乱きりしんは必ず登場するので、感染源はここで確定。
原作はぴっこまの1日無料で一気に40巻くらいまで読んだけど、ほぼほぼ頭に入ってなくて・・・時系列がさっぱりなので、いつか揃えた時には妄想を繰り広げたい。。
小松田さんが事務に任命されるも、初めましての段階から顔がない。取り繕って挨拶をするが、雰囲気がつかめない。
鉢、変姿してみてくれないか?いいけど、なんで?いやぁ変装の達人は見たばかりの人に変姿できるのかなーなんて・・・適当に言い訳。
鉢の変姿だと顔がある。ので、これから初登場の人が話題になると、学園に深く関係しそうな場合には鉢にお願いして変姿を見せてもらい、把握に努めた。
鉢の顔はあり続けている。乱きりしんとも関わり続けている。面の下はのっぺらぼうなのだろうか。今更聞けないし、消えない顔があることは安堵にも繋がっていた。
どのタイミングでループしているのか。何がキッカケなのか。法則がない。(巻頭の新学期の話の前が最後の記憶。)
人馬を飛び越え、違和感を覚え、また1年が始まったのかと気付く。初めましての人は、今までずっと居たような空気でそこに居る。顔のない人が増えていく。
状況の把握に努め、1年は組に関わらないように気を張り詰めてループを繰り返していた。毎日変わらない同じ1年を過ごすのではなく、毎ループ違うことも起こっているので、観察のし甲斐はあり、大きな支障を感じることはなかった。
兵の顔が心なしか薄くなった。
1年と関わった?よく聞いてくるけど、どうしたの?いや・・・。何も言えない。1年とだと、伊助とはたまに話してるかな。同じ火薬委員だし。え?火薬委員?何、それ。何って火薬委員会だけど、・・・どうしたの?頭でも打った?心配された。
1年の頃から委員会はあるじゃないか、だって?。
それ以来、途端に知らない歴史が増えていった。顔のあるモブ生徒も、当然のように知っていた。委員会に入ると勉学に身が入らないよ、よくあいつら両立できるよな、なんて。
勘は学園を飛び出ようとしても、いつの間にか自室にいる。学園の生徒である状況から抜け出せない。
竹が部屋に入ってくる。
兵はいるか?今はいないよ。そうかぁ。同じ委員長代理として相談したいことがあったんだけど。代理?竹と兵は代理なの?なんで?なんでっていうのは、俺らの方が知りたいよ。もっと頑張らないとな。はぐらかされるだけだった。
顔のない人とは声を聞き、態度を見ては調子を合わせて。知らない歴史が増えれば適当に話を合わせて状況をアップデートしていく。
1年は組に関わらないようにしながらも、忍務であれば外に出られるかと他の生徒と話して仕事を受けてみたり。外出しては、学園のループから抜け出せないかとあらゆることを試してみたり。
進むことも終えることも出来ずに、どうしたものかなぁ・・・と悩んでいる間に、兵の顔が無くなり、肩に酷い怪我を負った。夏休みの宿題?バラバラに配られた?なんだそれは。
心配で看病の日々。だったが、ふと気付くと、兵は怪我の痛みなんて無かったようにケロリとして乱きりしんに巻き込まれていた。何かが変わった様子はないが、のっぺらぼうの同室。
もう考えるのも疲れてしまった。ずっと避けてきたが、1は組に関わってみようか。どの面下げて声をかければいいんだ。乱きりしんに名前を呼ばれて、いつの間にか騒動に巻き込まれるのが定番なんだけど。あの子たちって俺のこと知ってるんだろうか。
1年長屋近くでうなっていると、5年の先輩となら!虎若に声をかけられて、オリエンテーションに参加することになった。乱きりしんはじめ、1は組に存在が知れ渡った。
特に認識も世界も変わらなかった。兵たちの顔が少し見える瞬間が出来たくらい。なんでだろう。あれだけ1年生と楽しく騒げたのに。やっぱり俺だけがおかしくなってるのだろうか。
乱きりしんの目の前で、退学届でも出してみようかな。無事に6年生になって、みんなと卒業したかったけれど。同室の顔も見えなければ、話がかみ合わない日々に別れを告げたい。学園の生徒を辞めれば、終わるかも。
図書室で退学届をしたためる勘。保健室と用具室で待つのは難しいけど、図書室ならおかしくないだろう。
図書当番はきりではなかった。雷と鉢がいた。元からふたりの見分けはついていたけど、顔が無い方が雷で、有る方が鉢。遠目でも簡単にわかるようになっていた。
勘、学園を辞めるのか?何故?・・・居場所が無いから、かな。委員会に所属したらどうだ。どこも人手不足で、引く手あまただぞ。えぇ・・・そうかなぁ。あれでいてどこも完成された委員会の形だろ。俺の入る場所は無いよ。
委員会が出来てからのループは、学園内で顔の無い人と有る人が変動することはほぼぼほぼ無くなってきていた。顔のあるモブ生徒が乱きりしんと挨拶をしていても、後で委員会を聞いてみれば入るつもりは無いとだけ答えが返ってくる。
うちはどうだ?鉢のとこ?学級委員長だけしか入れないだろ。ふーん?い組の学級委員長って誰なんだ?えぇ・・・と・・・。
答えられない。4年までは、俺だった、はずだ。けれど、5年になってから、ループが始まってから、誰かを学級委員長と呼んだことがあっただろうか。
どこか入れって言われたとしたら、図書委員かな。やっぱり先輩が優しい方が良いよね。でも雷もいるし、鉢も手伝ってるんだし、人手は十分だよね。ごめん、そろそろ夕飯の支度しないとだから、行くよ。適当にはぐらかして、逃げる。
ねぇ兵、い組の学級委員長さ、最近仕事してないよね?そうなの?いつもみんなのために働いてくれてると思ってるけど。・・・兵の中では、い組に学級委員長が存在していることになっている。けど、名前を話してくれる様子はない。
学園を抜け出さない限り、同じ年を繰り返し続ける生活を終えることは出来ないかも。退学を試すなら今しかない。だけど。
そんな葛藤をしている中で、文化祭。学園長先生から、委員会に入るよう通達される。1は組と一緒になって外部の人とも関わって走り回ることで、いつの間にか彼らの顔がわかるようになっていた。
委員会か。どこも良かった。自分を求めてくれた。どこでだって、この学園での居場所になる。どこに入ろうか。何回も何年も何度も繰り返して、楽しめそうなところがいい。どこでだって、この学園にいるだけで楽しいんだけれど。
--何を迷う必要があろうか。おまえは、い組の学級委員長だろう。
5年い組の学級委員長で、学級委員長委員会に所属。それが、俺の居場所だ。
鏡の中の自分は顔がある。兵の顔もある。今まで顔の無かった者たちは、顔が見えるようになった。反対に、顔のあった者たちはのっぺらぼうになった。けれど、学園生活での波乱に関係することは無いから、徐々に気にならなくなっていく。
人馬でループを思い出すことにはならず。
毎日がひたすら永遠に続いていくという、無限ループの輪に含まれてエンド。
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単純にSIRENパロ。
忍術学園上級生が、異界入りに巻き込まれた場合。
・全員が忍だから、しゅんかい殿のようなステルスをばりばりこなして、特に屍人に襲われることなく進めそうだよな・・・おしまい!っていう。
・視界ジャックも便利に上手く使いそう。この壁の形・・・あそこにいる屍人の視界だな。通り道に五色米がある!
・合流を試みて。1人行動をしないようにして。各自で集めた情報をまとめていって。特に謎行動のためにループする必要が無いくらいまとまり良さそうだって忍者のたまごたち。
・頭脳屍人になる場合は学級のどちらかで、他5年に指示を出し・・・とか考えたところで、とにかく逃げ続けるのは似合わないなと。雷かなぁ。雷が潰されたら、途端に動けなくなる5年。良い。