Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    kicoriya

    @kicoriya

    @kicoriya

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💪 🍕 🍩 💪
    POIPOI 53

    kicoriya

    ☆quiet follow

    12月11日予定触手アロルク本28ページです価格決定し次第修正します
    東7ホールK05b『ねじれの位置』あすたさんのスペースにて委託依頼しております!イベント後通販予定です。(サンプルは冒頭のみです)
    BDDこちら(https://webonly.herokuapp.com/articles/1682

    Age verification
    Tap to full screen (size:1200x847).Repost is prohibited
    👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    きたはら/しま

    DONEはみ通をよんで我慢できなくて書いた
    部屋ではなく屋上で寝ているアーロンと、なにかものを買ってあげたいルークの話
    アーロンにとって、世の中には嫌いなものばかりだ。餓え、争い、怪我、略奪、銃撃、腐ったパン、泥水。

    いつだったか。「アーロンはどうしていつもそんなに怒っているんだ?」と聞かれたことがある。決まっている、アーロンの世界には許せないことばかり目に入ってきたからだ。怒らなければ、立ち上がらなければとっくの昔に死んでいただろう。

    いつだったか。潜入した国で情報をあさるために図書館で情報収集していたとき。迷子になった子供になぜか懐かれて、絵本を読んでやったことがある。古ぼけた図書館の、これまた古ぼけた木枠ががたついている窓ガラスは、表面があめ玉みたいに波打っていた。そこから入り込む午後の光は揺らめいていて、机にぼんやりとした影を落とす。それがあんまりにも砂漠の日差しと違いすぎて、アーロンの気が迷ったのだ。その子供が、死んでしまった仲間と同じ髪の色をしていたのもいけない。
    アーロンはそのとき読んだ話も大嫌いになった。三兄弟がそれぞれ家を建て、狼が襲いに来るというおとぎ話。わらの家と木の家は吹き飛び、煉瓦の家だけが安全だったという、くだらない夢物語。

    コンクリートとガラスで出来ていた砂漠の家は、 2522