Planet is ・・・11day
船内に緊急を知らせるビーコンがけたたましく鳴る。鳴ったところで、すでに大気圏に突入している状態では成す術がない。元々が旧式で、耐えられる確率は五分五分だったのだ。それを承知で乗り込んだ俺も、送り出した連中もどうしようもない。必死で操縦桿を握りしめ、船体の角度を固定する。
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自分の星の資源を貪り尽してしまった人類が、他の星に移住、もしくは利用できる資源を探すプロジェクト。
もちろん順調とは言い難く、探査艇のほとんどは収穫がないままいよいよ船の製造すらも窮していた。そこへ遠いながらも今までで一番適性がある星が見つかり、SVー9と名付けられ早速調査が進められる事になった。ただ、先の通りカツカツの地球でかき集めたのは旧式の探査艇と装備と食料だけ。星に至る航路とそこが本当に生命活動に適しているか「のみ」を調べればいいのだ、誰の目から見ても片道切符のそれに手を上げる物好きはいない。
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