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    aigyoku53

    @aigyoku53
    推しは基本受けというか愛されていてほしいタイプ
    あんスタ北斗にくびったけ
    女体化や年齢操作も多いので自衛お願いします
    他feはルフレ、シグレ 、ディミトリ がすき
    テイルズはカイウス、ティア、ジュードがすき
    別垢でたまにtwstのデュース、まほやくのシノをかいたりもします
    こっちにもあげるかもしれない

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    aigyoku53

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    まお北ってかエジェサイです!
    不穏な雰囲気でクーデレ→ツンデレのエジェ→サイにするつもりだったんですが、最終的にいつものうちのまお北(平和)におちつきました笑
    エジェがとにかくサイエンスを攫っちゃいたい話。

    よろしく、エージェント「いやぁ、いい夜だなぁ科学者」
    「外の天気なんか知らんしお前に構っている暇もない。お呼びでないぞ、帰れ異物」
    「やれやれ、天気の話じゃなくてお前に逢えていい夜だって話なんだけどなぁ」
     深夜の逢引のつもりで訪れた研究所。
     そこの主は研究にしか興味のない狂気の科学者。
     一応敵対組織のエージェントである真緒が己の私室にずかずか侵入してきているのに、逃げも隠れも通報も、なんなら一瞥すらくれないつれない男だ。
     今は大きなデスクに肘をつき、これまた大きな椅子にだらりと腰をかけていた。パラパラと手元の書類を眺めながら、呑気におやつの金平糖を口に放り込んでいる。ああ、前食べていたものと形と大きさが違う。好みの店があったはずだが、最近思考が変わったのだろうか。知らない情報に思わず眉間に皺が寄る。
    「おい、それどうしたんだ。いつも食べてるやつじゃないだろ?」
    「お前に関係ないだろう」
    「ある。お前の好みは全部把握しとかないと、攫ったあとで逃げられるかもしれないだろ」
    「攫われる気はないので前提からして無意味だ」
     ひょい、ぱく。
     いつも危険な薬物を扱っていて何をするにも丁寧な指先が、今は雑に小さい星をつまみあげて、ぽいっと適当に小さい口へ放り込んでいく。
     なんだかその動作が妙に色っぽくて、真緒は気付かれぬように、そっと。熱いため息を吐いた。
    「じゃあどうしたら攫われてくれるんだよ」
     我が組織がお前のことを所望している。今の場所よりいい待遇を保障するといっているのに、いつもフラれてしまう。
    「……お前のところに行って何が変わるっていうんだ?」
     はっ、と鼻で笑った彼が、面倒くさそうに、でもやっと真緒を見上げた。
    「少なくとも、こんな真似はしないぞ?」
    スッとしゃがんだ真緒は、足元の鎖をぐいっと引き上げながらまた立ち上がった。それが繋がる先である、科学者の足も引っ張られて上がる。
     いろいろと電子管理をしているこの研究所で唯一といっていいくらい、酷く原始的な重たい足枷がそこにはあった。
    「お。セクシー♪」
    「おいこら、ばか。急に引っ張るな」
    「まぁこの繋がれてる姿ってのも正直いいんだけどさ」
     ツンとした美しい獣が、鎖を取るだけでこうして無防備に足を上げざるを得ない、というのは。なるほど思っていたよりクるものがある。
    「繋ぐなら、俺のとこじゃないと、嫌だなぁ」
     するり、と鎖をゆっくり離すと、怪訝そうな顔で睨まれた。
    「……こんな真似しないってさっき言わなかったか?」
    「あはは、こーんな原始的な鎖にはしないってことだよ。物理的な鎖には限界があるってのを、お前の飼い主は知らないからこんなことするんだろ」
    「ふん、飼い主か……まぁ、そうだな」
     はぁ。とため息を吐いた彼が、少しだけ微笑んで、真緒に向き直った。
    「俺は研究さえできればいいとどこに行ってもいうんだが、なぜかいつも時間が経つとこういう訳のわからん方法で逃がさないように捕らわれる。もう場所を変えるのも面倒だ。本当にほっといてくれないか」
    「ここ、気に入ってんのか?」
    「……ああ」
     目を伏せて、困ったように笑う顔。
     ホントにこいつ、研究ばっかで対人スキル弱いんだなぁとなぜかしみじみしてしまう。
    「嘘だろ?」
    「いや、本当に……っておい、こら!やめ……」
     ぐいっ、と彼のだぼだぼの服に手をかける。ビビビ、とファスナーを上げてやれば、白い腹の上に、何とも雑な痛々しい包帯。
    「ここに【隠してる】のか?」
     そっ、と触れようとした瞬間。
     ぱちん、と頬に衝撃が走った。
    「……おまえ……なんなんだ?!そん、そんなことまで掴んで……?!」
     さっきまでの余裕はどこへ行ったのか。サッと顔色を悪くした彼は、カタカタと震える手で己の腹に手を当てた。じわり、と包帯に滲む血が、腹の傷がまだ塞がっていないことを示している。
    「拒絶するにもお前〜。『ぱちん』ってなんだよ。軽すぎるだろビンタが。非力なんだから全く……」
     やれやれ、と笑ってやれば、存外頭に血が昇りやすい科学者がむっとして反論してくる。
    「は、はぁ?!今そんなこと関係な……」
    「あるんだよ。あー、もう無理だ我慢できない。今日お前のこと攫うから」
     べっ、と舌を出すと、早速身体中のあらゆるところに隠してある暗器やら秘密の器具やらをぽいぽいと出して準備を始める。異論?認めない。
    「な……?!お前!わかっているのかわかっていないのかどっちだ?!俺は――!」
    興奮して声が大きくなる彼の口をそっと覆う。
    「わかってるよ北斗。お前が研究好き……というか研究しか与えられなくて、これしかなくて、これ一筋で生きてきたこと。そしてそのせいで、というかおかげでというか……いろんな組織を転々とせざるを得なかったこと」
     ビクッと震えた北斗が、おそるおそる、というように真緒を見上げる。
     それにうっすら微笑んで、真緒は北斗の口を覆っていた手をそっと離した。そしてそのまま、彼が必死に隠すように腹を押さえていた手の上に重ねた。
    「その最中で、使い方によってはたくさん人が死ぬようなもん、見つけちまったんだろ?」
     そのデータが、ここにある。
     言葉にはしなかったが、北斗の目がそれを肯定した。
    「無茶するよなぁ、何?自分で腹切って押し込んだのか?」 
    「飲み込んだところでトイレで出てきたら困ると思ってな……」
    「ええ……?そうだな……?」
    いったん体内に隠してあとから取り出す方法というのはこいつが思う以上にいろいろあるのだが……頭いいくせになんか思考が極端なところがある。が、まぁいいかと打ち消した。今は本当にそんな場合じゃない。
    「さぁて、お前にこんな枷つけて、そんな研究させるようなところにお前を置いていけません。というわけで……」
    さきほどとり出した器具を構えると、ひとまず足枷の方から外しにかかる。
    「いや、置いていけないというなら……このデータをとりあえず持っていってくれないか。これをうまく処分してくれたら、ええと、そうだな。お前の組織に移ってもいい」
    「いやなんでそうなるんだよ〜?俺はお前を連れ出したいんであって、正直そのデータがどうなるかはどうでもいいし……データだけ持ってってお前になんかあったら寝込むし……そもそも、俺思ったんだけど、攫うって行為にはまぁお前の意志別にいらないしな?」
    「それこそお前今更だが」
    「いや、一応あれだろ、敵同士で邂逅してるから第一印象よくないかなぁと思って……」
    「……う、む?」
     ごにょごにょ言い訳しているうちに、カシャンと音を立てて枷が外れた。あっけなく取れた重みにポカンとしている北斗の足を見ると、小さな傷がたくさんついていた。無理もない。当て布さえなく金属をそのままつけられていたのだから。イライラする気持ちをぐっと抑えて、科学者に向き直る。
    「さて、行くか。あ、そうだ。安心してほしいんだけど、うちのボスは兵器じゃなくて薬が欲しいタイプの病弱なひとだから。お前の腕をお前が嫌な方には使わせないからな」
    「え、ああ……」
    「それでも嫌になったら、俺と一緒に逃げちまおう。大丈夫、もうこんな鎖はつかないし、お前が嫌なら別に研究だってしなくていい」
     ちょっと冗談めかしてウインクをすると、ふっ、と北斗が小さく笑った。
    「ふふ……まぁ、その、研究は好きだ……」
    「そうか?じゃあ嫌になったら言ってくれよ〜……と、まずは脱出と治療だな。ちゃんと捕まっとけよ」
    「え?!あ、ああおいエージェント?!」
     ひょいっと片手で腹を支えるように抱き上げると、慌てた北斗がひっしと抱きついてきた。これは悪くない。
    「あ、そっか俺はまぁお前の名前調べたから知ってるけど、お前は俺のこと知らないよな」
    「む、そうだな、不便だ」
    「俺は――って、敵陣でいうこともないか。あとで教える」
    「ああ、まぁじゃあ、それまではこう呼ぶしかないな。その……よろしく、エージェント」


     


    「……ところでお前、俺のことが好きなのか?」
    「……北斗サン、落としそうになるからあとでもいいかそれ」
     
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    aigyoku53

    MEMOヤンデレアンケート
    スバ北:監禁編
    で考えてみたネタというかメモというか……。
    Twitterで書くようなテンションでうだうだネタを呟いているだけなのでマジでお気をつけて……!
    ヤンデレアンケート スバ北 監禁編 監禁って、される側が受け入れてるかいないかでまた味付けが変わるんですよね……
     なんとなくスバ北はちょっとけんかっぷるなとこあるので(けんかっぷるなのかあのけんかしてるっぽいパートごと前座なのかはもうわからないけど)、もし監禁されるようなことがあったとして、北斗はとりあえず1回はどうにかして脱走しようとはしてほしい。
     スバルのことは好きだけど、閉じ込められるというのは話が別だ。って腕組んでむすっとしてくれ。ただそんなむすっとしている場合ではないんだな。
     スバルは自覚があるにしろないにしろ、嫉妬深い性格だと思っているので(!にて夏目とごはん食べてたり話してたのみてむっすりして「別に関係ないし」ってツンとするところとかマジ嫉妬)、もし閉じ込めるとしたら「俺の(俺たちの)ホッケ〜なのに……!」ってなって耐えきれなくなったらかなぁ。そういえば北斗はそこそこ所属先も多いので(しかもいろいろ長い時間拘束されがち)(レインボーズ、とホッケーマスク&アメージングマスク?、演劇部とドラマティカあたりはたぶんそっちが忙しいとちゃんと集中しちゃうのでいちゃつく時間なさそう。まぁクラモンとかの交流系サークルはスバルもアニマルズとかいろいろやってるのでお互い様だけど)不安になってもなかなか連絡つかなかったりしてどうしよ…って頭真っ白になって監禁という強硬手段に出る的なあれ。
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