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    アルと麦

    @bro_hood3216

    アルトと都麦による限りなく三次元の人達への妄想吐き出し口

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    アルと麦

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    ちょっと自分なりに🛸🤟

    「DAS CRAZY」

    ソファに腰掛けるレンに呼ばれて素直に寄っていったことを後悔する。
    急に立ち上がったレンに脇を抱え上げら膝の上に座らされたのだ。あまりにも素早く、いとも簡単に持ち上げられたため抵抗する暇もなくこの体勢に落ち着く事になってしまった。
    向かい合う形に押し込めら不服に頬を膨らます。宇宙人のレンだから簡単に抱え上げらただけで、普通ならこんな好き勝手されないのに。
    自分の未熟な体格から必死に目を逸らすが、膝に乗せられたせいで否応無しにレンの体格を実感する。太腿で挟む彼の両腿は一回りでは収まらないほど太い。後ろに続く脚は膝を伸ばしても悠々と地面に着いている。抱え上げられた際、不安定さに掴んだ肩も手の平いっぱいいっぱいで。

    こいつはあまりにも恵まれている。

    焦燥に駆られるキョウだが、脇を掴んでいた手はお構いなしにするする下へ降り腰辺りで抱き抱えなおされた。いい加減見過ごせぬとレンの肩に添えるだけになっていた両手でレンの肩を押す離す。

    「このふざけた行動の理由を聞こうか。後、早急かつ速やかに解放しろ」

    ASAPを強調しながら肩を叩くがビクともしない。
    押し離す、などと言ったが実際はキョウの反応に合わせてレンが離れたに過ぎないのだ。
    背中に回された両手の片方が外されたので立ち上がろうとするが、片手でも腰にしっかり手は回っており大きな手の平は俺の薄っぺらい腹をしっかり掴んで離さない。

    「俺はこんなにもキョウの事好きなのに、キョウは逃げちゃうから……俺の腕の中に捕まえちゃおうと思って」

    空いたレンの片手は頭に添えられ、そのまま髪を往復される。自分より遥かに大きな手に撫でられるのは存外心地よく好きにさせてもいいかと思った瞬間、グッと引き寄せられ唇を少し尖らせたレンの顔に近付く。

    「No」
    「え~、挨拶のキスだよ? させてよ~」

    慌ててレンの唇を手で塞いで拒否を示す。レンから落とされるキスは挨拶以上の気持ちが込められていて、まるでキョウ自身が心底愛おしいものみたいに感じるから苦手なのだ。そんな価値はどこにもないのに。
    レンは唇を塞いだ手を外し、顔に出来なかった変わりなのか指先に、手の平に、手首にとキスを落とす。むず痒くて振り払いたいのに、何故かそれが出来なかった。
    そうして満足したのかレンは手は解放し、スリスリと猫が甘えるように胸に顔を押し付けられる。ツノのせいで可動域は小さいが頭越しに丸まって見える背中は広い。
    その広さを確かめてみたくて、なんとなしに両手を広い背中に這わす。宇宙人だから人間と骨格が違う、なんて事はなく、腕が前に伸びているせいで目立たない肩甲骨がちょうど手の下にあった。
    自分より大きな背中がどれくらいか確かめたいだけ、などと誰かに聞こえるはずもない言い訳を心の中で呟きそっと背中に乗せた手を下へ下へと降ろしていく。
    この体勢で届くのはここまでか。
    背中の真ん中で止まる羽目になった手にため息をつく。背中の下にある腰は遠かった。

    諦めた瞬間、自分の身体がグラッと傾きレンの肩へ倒れ込む。この場でキョウの体の制御権を持ってるのはキョウ以外1人しかいない。

    「レーンー?」
    「キョウ! キョウ! キョウからハグしてくれるなんて嬉しい! もう俺ご飯食べないでも生きていられるよ!!」

    無防備な首筋にキスを降らすレンには鳥肌が立つが、おかげで手がもう少し下に伸びるようになり前屈みになっているせいで浮き出た背骨をそっと撫でてみる。ご機嫌なのか擽ったいのかレンは未だに笑ってる。
    そんな意図はなかったのだが、めんどくさくなりそのまま放置する。今まで一応自重をかけないよう力を入れていた脚も、抱き寄せられた瞬間力は抜けきって全体重がレンに乗っているというのに重さも感じないらしい。苦しそうな様子を一切見せないレンに腹立たしさと安堵が半々。

    「そういえば!」

    ご機嫌なまま喋りだすレンにいつもより近い位置で耳を傾けなから、幼少期以来感じる事のなかった全身を包まれるような温もりに身体を預ける。
    もうこんな体勢になってしまったんだから、今日だけ、仕方なく、この距離を許容してやることにした。




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