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    mana20141201

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    mana20141201

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    書き続けるかどうか分からない

    #原神
    genshin
    #鍾離
    zhongLi
    #平蔵

    先生の正体が知りたい平蔵君「あー、暇だ。暇だよ相棒。何か面白い事件とか謎とか持ってない?思わず心が躍りたつような。」
    「パイはパイでも食べられないものは?」
    「・・・相棒って以外とむっつり?」
    「ブブー。正解はパイモンだよ。」
    「え、あの子非常食なんでしょ?」
    「方便だよ、ほ、う、べ、ん。実際には食べようなんて思ってない。」

    今日届いた依頼に目を通しながら適当にあしらう旅人に、一人用ソファーの背もたれに頭を預け天井を眺めつつ心底つまらなそうに溜め息を吐く平蔵。
    外は夕暮れ、と言っても塵歌壺なので天気が移り変わる事などエリアを変えない限りそうない。

    沈黙。

    「じゃなくて!!」
    「いきなりどうしたの。依頼手伝ってくれる気になったとか?」
    「今日の依頼、ヒルチャールの集落二つ片付ける事と守衛討伐と犬のエサやりでしょ!探偵はそんなことしないの!それにその依頼なら他の人が行っただろ!?」
    「平蔵と同じく暇してたからね。それに戦闘は十八番だし二人に任せるのが一番だと思ったんだよ。」
    「ふーん。スネージナヤの彼はともかく、その隣に居た彼はそんな風には見えなかったけどなー。」

    資料を見ていた旅人の瞳が一瞬揺らぐ。
    今のは少し失言だったかもしれない。
    確かにタルタリヤが手合わせをせびり、それを残らず鍾離が突っぱねる始終を見ていた平蔵に今の言葉は少々違和感がある発言だ。
    ただ平蔵は未だ上を仰いだまま退屈そうにしている。
    ただの鎌かけか、思った事を口にしただけか。
    もしかして違和感はあったが暴かない判断をして見逃してくれたのか。

    まあどれでも良かった。
    その事に首を突っ込む気が無いのならそれで。

    「うーん。どうにも辻褄が合わないなぁー。」
    「何が?」
    「何って彼の事だよ。客卿で璃月一の博識と聞く、多分探求心が底を着かないお方なのだろう。でもそれなら武芸はどこで?戦闘に飽く事がなく、予想だけど相当場数を踏んで強者と呼べる相手にも飽きる程会ってきたであろう彼が手合わせをと懇願する相手。突っぱねられた直後君にもその話題を振っていた事から君くらいの力量がある。もしかしたらもっとかな?・・・どうしたの目が泳いで来てるけど今までの推理全部当たってた?」

    黙りこくっていたのは気遣いとかそう言うことではなくただ単に思考に耽っていただけらしかった。
    さっきの感動を返してくれと思いつつ素直にそうだと答えれば、やっぱり?!と輝いた目を一層輝かせて推理を並べ立てていく。
    その目の輝きにタルタリヤからの手合わせを承諾した時のそれを覚えて気が遠くなる。
    大抵そう言う時は承諾したが最後梃子でも止めない所かその制止振り切って来る。

    「____だけど、相棒の依頼を手伝ってるからと言って一長一短で隕石振らせるましてや石化までの力量を会得出来るとは思えないだろ?日常生活で鍛練してるとか所属している場所がそう言う訓練を日課としているなら別の話だけど、彼の服装を見るにあんまり運動には向かないし、葬儀屋ならそう言う事はあり得ない。だから辻褄があわないんだよねぇー。」
    「・・・それで、平蔵は何が言いたいの?」
    「この謎解いて見たいと思わ」
    「ない。」

    速攻で切った旅人にガクリとつんのめって、ソファーへ勢い良く座り直し眉を潜め『心底不服です!!』と書いた顔を視線を旅人に向ける。

    「何だよ、連れないなぁー。大丈夫、彼に迷惑はかけないよ。それに・・・」
    「それに?」

    「何か面白い事が起こる、そんな気がするんだ。」

    そう言った平蔵は悪戯っ子が浮かべるような笑みを浮かべた。
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