お知らせ改めてこちらでもお伝えしようと思います。
こちらに来てくださった皆様ありがとうございます。
唐突なのですが今回限りでポイピクでの文章は終了いたします。

語弊があるといけないので先に言っておきますが、二次創作の小説投稿自体を止めるわけではありませんし、絵自体はこちらを使います。
以前の小説はそのまま掲載。
次からは下記のurl場所に投稿しようと考えています。

https://privatter.net/u/mana20141201

もう作品自体はあちらにも映しております。
今は残していますが、気分次第でもしかしたら非公開にする可能性も御座いますので何卒ご容赦ください。

望舒旅館で温泉が湧き出たから事業拡大の為に協力して欲しい、とオーナーから依頼を受けたのが今朝の話。温泉の泉質を調べて実際に入浴してみたり「折角だから稲妻式の別館にしようと思って♪」と意気揚々に話すオーナーのアイディアを取り入れた言笑の稲妻風の料理に舌鼓を打ったりと、これは依頼ではなくただ温泉旅行を楽しんでいるだけでは？と気が付いたのは用意された特別室で寛いでいる時だった。

「ふかふかお布団最高〜♡」

皺ひとつ無い布団に飛び込んで身体を沈め、思いっきり大の字になる。腕と脚を大きく開いて身体を伸ばすと部屋着として渡された浴衣の合わせ目からぷるん、と豊満な乳房が零れた。

『お前〜！仮にも女の子なんだぞ！もっと恥らえよな！？』

雨とあなたぽつり、ぽつりと。
ひやりとした水滴が頭を叩く。

「……雨だ」

まさか買い出しの帰りに通り雨に襲われるとは。
悲しいかな手元に傘は、無い。
オレは忙しない足取りで近くに生えてる木の下に避難をした。
多少は濡れるだろうが、全身ずぶ濡れで帰るよりかはマシだと思いたい。

「早く止めばいいんだけど」

雨粒のようにぽつりと恨み言が零れたが、オレは雨が好きだ。
買い出しの道中で濡れ、洗濯物の乾きが遅く、玄関先が水浸しになり…と家司としては仕事が滞る事ばかりだが、個人的には嫌いじゃない。

雨が好きだ。
あの人を、思い出すから。

つぅっと滴が頬を伝う。
少し冷たいその一撫ではまるで彼に触れられたかのよう。
一定のリズムで頭を叩く雨粒は彼に撫でられた時を彷彿とさせる。