チャイナドラロナハプニングとは突然起こるものであるし、それらの大半は面白さを引き連れてくることが多い。
だからこそドラルクはすぐ死にそうになる虚弱体質でありながら、暴力と阿片が横行する裏の界隈を出入りしている。あいにくとその日は何の危険も驚きもなかったけれど、ジョンが行きたがっていた点心の店に寄って、のんびりとした時間を過ごしていた。きれいに空になった蒸籠の中に潜り込み、うたた寝をしているジョンの腹毛を撫でながら明日はどこへ遊びに行こうかと計画を練る。何か面白いことが起こりそうな場所、できればとびっきり刺激的な出来事がいい。そんな退屈を埋めるための刺激を求めていたドラルクの願いはすぐに叶えられることとなった。
「……う、わ」
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