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    kameyamakameta

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    kameyamakameta

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    話してたウテンくんが暴走した結果白鱗隊長と結ばれる話をとりあえずまとめたわょ。

    『隊長に番が出来た』と噂で持ちきりの白鱗隊。
    相手として話題に上がるのは、最近隊長にやたらと話しかけて来るのを見かける別のバクダン隊長。
    その日の演習も途中で隊長がそのバクダンに捕まって「すまんが急な用が出来た、演習はここまでだな」なんて言って切り上げになってしまって面白く無いウテンくん。
    演習が早く終わったからと同隊のナベブタと、またウテンが面白いことになってると呼ばれたイロちゃんがうだうだいうウテンくんに付き合ってお酒とジュースを飲んでる。
    「…でもあの隊長、あんまり評判良く無いよね。」
    「ああ。隊長もあんなクズのどこが良いんだろうな?」
    どういうことかと聞けば、評判が良く無いどころか、他隊について虚偽の報告をして貶めたり、部下を酷く扱うことで有名なのだとナベブタくんとイロちゃんに言われて真っ青になるウテンくん。
    「俺はもういい。あとお前らで飲んで片して。」て言ってフラフラ宿舎に戻るウテンくん。
    帰り道に思い出すのは、このところ隊長が呼ばれる度に楽しそうに笑って「すまないが呼ばれているから」と自分達を置いてあのクズ隊長のところに向かう様子で。
    だから誰となしに「お付き合いをしているのだろう」という話になっていて。
    あの方ほど器が大きいと、巷ではクズと言われる性分も可愛げにみえるのかな…なんて考えながら歩いていたら、何か通りの暗がりの向こうから声がして、こんなところに誰かいることあるか?ここ本部の真裏だからあんま近づきたく無いな、酔狂な奴もいたもんだ、なんて思ってたら「なあ、良いだろう、少しくらい。おいぼれのワガママ一つ叶えてくれたって」
    と聞き覚えのある声がして。
    音を立てないように路地を覗くと隊長が、あのクズのシャケに甘えるように縋っていて。
    そのまま2匹が奥の更に暗い方へ消えて行くのをみていることしか出来ないウテンくん。

    「一仕事」終えた白鱗隊長が宿舎に帰って来るとドアの前に何か落ちていて、おや、なんだろう、誰か何か届けてくれたかな?いつもはこの時間は部屋にいるから悪いことをしたかな、なんて思って近づいたら、蹲ったウテンくんで。
    「ウテン?どうしたんだ…?」
    具合でも悪いのか、と屈んで様子を見ようとすると、すっくと立ち上がって、
    「…お話が、あります。」って言うウテンくん。
    「…こんな時間にここまでくるとは相当な用向きだな?良ければ中で話さないか?」
    と聞くと頷くから部屋に入れてやって、今お茶を淹れてやるから座っていてくれと椅子を勧めると何も言わずに椅子に座るウテンくん。
    いつもなら「はい、ありがとうございます。失礼します。」くらいまで言うのに、どうしたのか、何か気落ちすることでもあったかと心配しながらお茶を入れてテーブルに持っていくと、そこでやっと「…アイツにも、こうやって茶を淹れましたか。」と言うウテン。
    「アイツ?とは誰のことだろうか…?」
    「…貴方の、番か、それに近しいバクダン隊長です。」
    そう言って顔を上げたウテンくんにはゾッとするほど表情がなくて、少し驚く隊長。
    いつもは無表情にしようと頑張ってる向こうに色んな感情が透けて見えるのに、今は何も読み取れない。
    「その、もしかして、最近良く話をしていた隊長殿か…?ウテン、良く無いぞ、そのシャケがいないからといって、よその隊長にそんな物言いは、」
    「…そんなに大事か。」
    「うん?」
    「いないとこでもそんな、大事にしたくなるほど、アンタに入り込んでんのかよ!あのクズが!!!」
    急に叫んで机の上の茶器を鰭で床に叩き落として、そのまま机に飛び乗るウテン。
    「う、うてん…?」
    「う"あ"あ"あ"…!!!」
    「ま、まて、落ち着けウテン…!」
    なぜかわからないが激昂して掴み掛かって来るから、このままだと自分よりウテンの方が怪我をすると思って、傍らのベッドにウテンを押さえつける隊長。
    「どうしたんだ…?一体、何を言っている…?」
    「あ、アンタが悪いんだ…!!あんな真っ白で、綺麗なものを見せておいて…!!!目の前で、俺の目の前で汚して見せるなんて、酷い、ひどい…!!!」
    「目の前…お前、見ていたのか…?」
    ギョッとしてウテンを見る隊長。思わず緩んだ拘束からジタバタ抜け出して、隊長の上をとるウテン。
    「ええ、ええ見ましたよ…!アンタが、あのクズに擦り寄るところを…!!よりにもよって、なんで、あんなあんな奴に…!!あんなのに渡すくらいなら…!!…ああ、そうか。」
    「…ウテン…?」
    急に静かになるウテンに声をかける隊長、肩を振るわせるウテン。
    「う、うて」
    「ふふ、ふ、ふふふふふ。そうだ、そうだよな。アイツがアンタを汚して良いなら、俺だってアンタに触れていいはずだ。いや、俺が汚した方がまだマシなはずだ!そうでしょう?」
    「な、なに…?」
    「…今からアンタを犯します。嫌だと思うならどうぞ殴り飛ばすでもどかすでもなんでもして下さい。その代わり、俺はその瞬間に舌を噛みちぎってここで死にます。」
    「な…」
    なんでそんなことをとも言えないくらいびっくりする隊長。
    「ふふ、優しい隊長は俺にそんなことさせませんよね…。隊長はいつだって優しくしてくれますもんね、ね、隊長、そうですよね…。」
    「う、ウテン、なあ、少し話を、」
    「触るな!!!」
    宥めようと差し出した鰭をばちんっ!とすごい音を立てて弾くウテン。そんなことをしたら痛いのは間違いなくウテンの方で、ああ、これは本当に自分が何かしたら舌を噛み切るだろうなとわかってしまう隊長。
    「…分かったよ、ウテン。好きなようにしてくれ。お前がそれで落ち着くなら俺はいくらでも協力しよう」
    「ふふ、ありがとうございます、隊長…」
    って言いながら、ぼろぼろ泣いて隊長の鰭を抱きしめるウテンくんがあまりにも苦しそうで見ていて胸が張り裂けそうになる隊長。

    その後は特に暴れることなく、隊長に縋り付くようにして一心にスリットを犯しては精を放って、泣いてを繰り返すウテンくん。
    隊長は気持ちがいいとか良くない以前にウテンくんの精神が心配で気が気でない。
    気がつけば窓の隙間から朝日が差し込んでて、ああ、隊長を犯して夜が明けてしまった、あの、ぬいぐるみを貰った時の朝とは天地ほどの差があるなと泣き疲れと放精疲れでグラグラの頭で思ってたら隊長が長くため息をついて、
    「やっと夜明けか…。これでようやくお前に説明してやれるな…。」
    「は、え…?」
    身を起こしても良いだろうか?お前が嫌がるようなことは何もしやしないから、と穏やかに言われてぎこちなく頷くウテンくん。
    よいしょと体を起こしてウテンくんを抱えるような格好になる隊長。
    「いや、すまなかったな…。お前にそんな心配をかけているとは思わなんだ。許してくれ、あのバクダンは粛清対象だったんだ。」
    「…え?」
    「悪い噂は色々あったと思うが、最近ついに一線を超えてしまったらしくて処分が決まった。だが、ずる賢いことで有名なシャケだからな、本部からの要請で、俺が留め役を買って出たんだ。」
    「留め役…」
    「ああ、俺の存在しない弱みを握らせてな?ああいうシャケは弱いものいじめが大好きだからなぁ。本部が広告塔扱いしてる、大事なシャケをいじめてやれるなんて滅多にない機会だからな。おかげでいい囮になれた。で、昨日お前が見たのが粛清担当に引き渡す場所まで連れて行った時でな?」
    「あ…」
    「少し勘づかれそうだったからごり押しをしたところを見られてしまったわけだ。恥ずかしいな…。」
    「え、じゃあ、夜明けになったから話せるっていうの、は…」
    「粛正の執行が夜明けと同時でな。それまで緘口令が敷かれてたんだ。」
    すまなかったなぁともう一度謝られて混乱するウテンくん。
    「え、えっと…」
    「ああ、目もこんな泣き腫らして…。下も、随分と長くシていたから、擦れて痛んでいないか?後で冷やしてやろうな。」
    「いや、あの、ご、ごめんなさい…!!」
    じゃあ何もかも勘違いで自分はとんでもないことをしでかしているとやっと整理がついたウテンくん。
    「気にしなくて良い。茶器なんてどうせ本部に言えばすぐ新しいのをくれるだろうしな。広告塔扱いを大事にしていると履き違えてる連中だ、そのくらいはしてもらわんとな?」
    「い、いや食器もですけど!俺、た、隊長を、お、襲って、ああ…」
    「おっと今更舌を噛んでくれるなよ?せっかく熱烈な告白をしてくれたのに。番にしておいて俺を置いて行く気か?」
    それは酷いぞ?とくつくつと笑う隊長にポカンとするウテンくん
    「つ、つがい…」
    「おや、違ったか?こういったことをするのは番だからだと思っていたが…。」
    年寄りだから、感覚が古いだろうか?と首を傾げる隊長。
    「ふむ、自分が汚してやりたい、と言われたからてっきりそういったつもりかと思ったが、そうでは無かったのか、残念だなぁ。かなりグッと来たんだが」
    「あっ、えっ、あの…!」
    もうオーバーヒート気味になってるウテンくんに「なぁ、俺を娶ることを少し考えてみてはくれないか?」
    悪いようにはしないから、と微笑まれて今度こそウテンくんが本気でオーバーヒートしたところでこの話は終わり。
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