負う身に叶うことならば捜査データ入力完了、分析────
アンドロイドに関連する情報あり、スパローへ送信、完了。
CPU稼働率を示す首元のラインが波打つように光るのを感じつつ目を開ける。データの分類と照合は半ば自動で行われるため、これが終わるまでは自由時間になる。
とはいえ特にやることもないな、視界からの負荷軽減を
そう窓の外を見たところで、ピンと伸びた背中が認識された。
僕が情報を処理する間に住民への聞き取りを行う、地域の年齢層を鑑みるとアンドロイドに抵抗がある可能性がある……そんな「正論」で待機と情報収集を指示された。
犯人を目撃したと思われる世帯は多くない。証言もとっくに他の刑事が取って、あとは僕がまとめて分類すればそれで事が済むもののはずなのに。
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